「何ともとぼけた面白さ」レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
何ともとぼけた面白さ
新作「枯れ葉」公開にあたり久々に観てみました。
シベリアからアメリカ・メキシコへと、音楽と共に歩むロードムービー。
バンドは尖ったクイッフリーゼントとブーツ、それにブラックスーツとサングラスというビジュアルがもう素敵。
一言で言うと売れないバンドのドサ周り何ですが、この旅が素朴でとてもキュート。
同行する凍ったメンバー、大量の缶ビール、いつまでも付いてくる村のファン、生で食べる玉ねぎ、日光浴とどれも微笑ましいんですよ。
また故郷のポルカから始まって、旅の先々で触れた音楽を吸収していき実力派バンドへ成長していきます。
しかもメキシコでは死者の日だったのか、凍り付いたメンバーまで復活ですよ。
そういや出演しているバンド。実際のバンドでこの作品のヒットによってレニングラード・カウボーイズとして活動する事になったんですよね。今はどうしてるんだろう?
あと中古車のディーラー役ではジムジャームッシュ。それとパンクバンド「メンバーズ」のニッキーテスコも出演していて何気に豪華。
何ともとぼけた面白さに溢れた作品です。やっぱり好きだなぁ。
コメントする