「【”アキ・カウリスマキ監督って、こんなに面白いロードムービーを作っていたのか!”外観のインパクトが凄いレニングラード・カウボーイバンドと強欲なマネージャーの関係性が面白すぎます。】」レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”アキ・カウリスマキ監督って、こんなに面白いロードムービーを作っていたのか!”外観のインパクトが凄いレニングラード・カウボーイバンドと強欲なマネージャーの関係性が面白すぎます。】
■極寒の地、ツンドラで活動する売れないバンド、レニングラード・カウボーイズ。
彼らは強欲なマネージャーにそそのかされてアメリカへと旅立つ。
さらにそこからメキシコへと向かうことになった彼らは、新たな音楽を吸収し、人気バンドへと成長していく。
◆感想
・アキ・カウリスマキ監督の作品では、初鑑賞作品なのであるが、レニングラード・カウボーイズの強欲なマネージャーも含めて、
1.あり得ない程、ツンツンに伸ばしたリーゼント(で、ポマードで固めている訳ではない・・。)
2.全身黒のスーツ、殆どのバンドマンがかけている細長い黒いサングラス。
3.あり得ない程、先端が尖った靴。
の姿が、凄く可笑しい。
・彼らはツンドラの酷寒の地(その後のテロップから、旧ソ連と分かる。)で活動をしているが、プロモーターから”メキシコに行ってくれ。そして、結婚式を祝ってくれ”と言われ、まずはアメリカに渡る。凍り付いたメンバー一人を連れて・・。
ー この後のテロップにも出るのだが、ナントなーく、アキ・カウリスマキ監督の旧ソ連に対する反発心が見え隠れする。だが、今作品の主眼はそこではない。-
・アメリカに渡った8人のバンドマンと、マネージャー。自由の地を満喫しているかと思ったら、強欲なマネージャーに利益を掠め取られるバンドマン達。
ー 途中、中古車屋のディーラー役で、ジム・ジャームッシュが登場する。北欧のオフビート感の覇者はアキ・カウリスマキ監督だと思っているので、アメリカのオフビート感の覇者である、ジム・ジャームッシュ監督の登場は嬉しかったな。仲が良いのかな・・。ー
・その後、自分だけバドワイザーをがぶ飲みし、一人だけ美味いモノを食べていたマネージャーに対する”革命”が起こったり、レニングラード・カウボーイズを慕う、イゴール(ずっと、彼等を追っている。坊主頭の額のチョッロとした髪が可笑しい。)の助けで、再び”民主主義”になったり・・。
・個人的には、レニングラード・カウボーイズの音楽は、格好良いなあと思っていたのだが(特に、ギタリスト2人の速弾きは凄い。)何故かアメリカでは受けず、マネージャーがレコード店に行ったら”アメリカでは、ロックンロールだ!と言われ、レコードを聴かせるのかと思ったら、音符の本だけ渡すシーンは、笑ったなあ・・。
・で、彼らの従兄が、今はこれだと言って、観客の前で披露する、ステッペン・ウルフの”ボーン・トゥ・ビー・ワイルド”は格好良かったなあ。
ー 元々、レニングラード・カウボーイズの演奏は格好良いと思いながら観ていたので、ここは盛り上がった。-
<で、漸く到着したメキシコの結婚式で披露される彼らの曲。
大歓迎される中、マネージャーは”自分の仕事は終わった”と言う感じで、サボテンの元から出ていた蛇口を捻って”生のテキーラ”を煽ってから、姿を消す。
アキ・カウリスマキ監督の初期作品であるが、非常に面白く鑑賞した作品である。>