「大人になってから観ると感動できなくなってしまった」レオン 完全版 恵さんの映画レビュー(感想・評価)
大人になってから観ると感動できなくなってしまった
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映画の作りが秀逸だからこそ気にならずストーリーに入り込めるけれど、かなり雰囲気とナタリー・ポートマンの圧倒的な演技力&魅力で押し切ってる映画だなと思う。
2人の関係性を純粋な愛として受けとるには、マチルダの年齢特有の年上男性への恋描写が多すぎるし、無邪気な子供でただ可愛らしいと受けるには育った環境特有のクールさと殺し屋になろうとする精神的強さのバランスが取れない。そしてレオンも精神年齢が幼すぎて、父親や保護者基準に達していし、純粋な気持ちで惹かれるには理性が働きすぎ&惹かれすぎという見事なバランス。
そしてマチルダに殺し屋稼業を手伝わせる&育てている描写ってかなり残酷で、それをせざるおえない描写も家族が殺されてり自分にも身の危険が…という最初の描写だけなのに不思議と抵抗感がうまれない。
10代で観た時はマチルダに感情移入していて気にならなかったけれど、大人になって鑑賞するとレオンに結構…魅力がない…。ラストは感動的なんだけど、レオンじゃないキャラクターでも同じ感動になったのではないかと。
そして不思議なのは男女の役割が逆だと、この映画の良さは絶対に出せないし、母性愛以上のものは生れないと思う。なので、ナタリーの演技力でカバーできている、ギリギリアウトなロリコン作品だなと大人になり思いました。間違いなく秀作なんだけれど、年齢を重ねて苦手な映画になってしまいました。
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