「名シーンしかない貫禄の傑作」レインマン 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
名シーンしかない貫禄の傑作
とは言い過ぎでしょうか。名作フィルターがかかった目で見直してしまったため、そんな評価をしてしまう。
自閉症、ということですが、そんな彼を受け入れられるかどうか、そんなテーマの映画ですが――というそれ以前に、この映画を観るに当たって、トム・クルーズの演ずる強引なハッタリセールスマン振りを受け入れ、観ていられるかどうかにかかってくるかな。 如何に名作とは云え、観る人にとって趣向が合わなければ何も成らない。まず、彼の悪ガキっぷりに嫌だと感じてしまったら、名作も台無しでしょう。映画の前半、そのリトマス試験をパスしたら大丈夫。
ダスティン・ホフマンの名演技も見所ですが、強気・強引な弟チャーリィの気持ちがほぐれ、心が通じ合っていくその過程を楽しむことが出来るなら、これは素晴らしい傑作だと思います。
いやまあ、やっぱり格好いいですね、トム・クルーズ。今も、昔も。
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