ルパン三世 カリオストロの城のレビュー・感想・評価
全26件中、21~26件目を表示
「なんとも気持ちのいい連中だ」
有名な銭形警部のセリフの後に続く、庭師の爺さんのセリフにすべてが凝縮されている。銭形のセリフでウルッときて、爺さんのセリフでほっこりさせられる。
なんとも気持ちのいい映画だ。
何度見ても良い映画は良い。
みんなクラリス好き過ぎ
自分もその1人だが。
クラリスもまた、ルパンの心を奪っている。だがクラリスを大事にしたいが故に、ルパンは尋常じゃないやせ我慢をする。終始男とは、我慢とかっこつけの生き物である。それこそがかっこいいのだと言わんばかりで、ルパンという人間も改めて大好きになるような作品だ。この作品が国内外の映像作品やらなんやらと多大な影響を与えていることを再確認する。みんなカリオストロ大好き症候群なのだなと。
全編意外にもセリフでの説明が少なく、映画的な演出で人物の感情の流れや、山場を作っていたので、アニメとしてかなりハイレベルな作品だと感じた。
あとは何と言っても宮崎駿作品だというだけあって、随所にものすごい細かい演出を入れることで実在感を出しているのも流石だなと思った。登場人物が何かをするときにかならず一つアクションやらちょっとしたハプニングを入れるなど、アニメでは端折ってしまうような細部まで、動きが細かい。そこはストーリー的にはいらないだろうという部分にまで思考が凝らされている。画面の中でルパンたちが文字通り「生きている」と感じさせてくれた。宮崎駿はやはり変態なのだと確信した。ちゃんと見せ場はあったが、強いていうなら、五右衛門と次元の活躍がもうちょっと見たかったなあと。まあ本作はルパンかっこいいクラリスかわいいがテーマだからいいとは思うが。
ルパン三世という作品をあまりしっかり見たことがなかったので、設定的にも荒唐無稽なケイパーものという感じなのかなと思っていたが、蓋を開けてみると驚くほどに(銭形含め)ルパンチームのじゃれあいと、ヒロイックでファンタジーな話だった。おそらくこの作品が、以降のそいうルパンイメージを作っていったのだろうが。
ストーリーにそこまでの驚きや面白味は感じなかったが、楽しい作品であることは確かである。リアルタイムで見たかった。
大傑作
宮崎アニメは『風の谷のナウシカ』から映画館で見ているので、この映画がデジタル利マスターでスクリーンで見れるのはとても嬉しかった。しかしボロボロでもフィルムで見たい気持ちもあった。
改めて見るとルパンや次元、五右衛門、不二子は楽しげに振る舞っているが、実のところアウトローであり、陽のあたる場所を歩けない後ろ暗さや孤独さをひしひしと感じた。クラリスがどんなに慕ってくれたとしても受け入れないのは誠実さである。
結末で不二子がゴート札の原版を持って逃げるとルパンがオレにも寄越せとふざけるのだが、この映画の冒頭でルパンは車いっぱいのゴート札を全部捨てる。つまり偽札が欲しいわけでは全くなく、不二子にじゃれているだけなのだ。
カリオストロ伯爵は悪者であるのだが、クラリスとの婚姻を本当に楽しみしていたと思う。婚前交渉もせずにワクワクしていたと思ったら時計塔で針に挟まれて死んでしまう。気の毒すぎる。
宮崎アニメの原型的に場面がたくさんあった。修道院で育ったクラリスは無垢であるのだが、今後国を運営する立場になれば表も裏も知る事になり、きれいではいられなくなるであろう。そんな彼女の行く末に『ナウシカ』のクシャナの姿が偲ばれた。
銭形警部がルパンを追いかける様子は恋に破れたストーカーのようであり、追いかける行為そのものが生き甲斐になっているかのようでもあった。
小学生でテレビで見て、当時はビデオもなくカセットに音声を録音して何度も聴いたため主題歌も口ずさめる。中年になり改めてスクリーンで見ると、銭形とカリオストロ伯爵にとても感情移入して見た。
(追記)2021年10月13日
4Kリマスターでの上映で7年ぶりに見る。前回のリマスターの時は、新潟での上映が不明だったのでTOHOシネマズ日本橋で見て、その後イオンシネマ新潟南での上映があって、せっかくだから間を置かずに見た。なので劇場は3回目だ。
先日『未来少年コナン』をNetflixで見たばかりだったので、キャラの配置がだぶる。
ルパン→身体能力がほぼコナン
銭形→ダイス
カリオストロ伯爵→レプカ
不二子→終盤のモンスリー
クラリス→ラナ
手癖で『ルパン三世』をやったら大傑作が生まれてしまった、みたいな感じだろうか。だとしても素晴らしいことには変わりがない。活劇としても面白いし、ミステリーの配分もすごくいい。古代ローマの街並みが宝ものというのもスケールが大きい。
ルパンシリーズでも宮崎作品でも代表作
総合:90点
ストーリー: 90
キャスト: 95
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 85
何度も見ていて個人的には流石に見飽きた感もあるのだが、それでもやはりこの作品が傑作であることに変わりはない。70年代の作品という古さにも関わらず、ルパンシリーズにおいても頂点にたつ作品であろうし、宮崎作品の中においても彼の絶頂期のおける特に優れた代表作の一つであろうと思っている。これが公開当時は評価されずに人気がなかったというのが理解に苦しむ。今ならばネットであっという間に評判が伝わるが、アニメがまだ名声を確立する前という時代背景の差でもあろうか。
ルパンシリーズいつもの四人の登場人物たちに加えて、お嬢様育ちなのに命を惜しまぬ勇気と行動力のある可憐なヒロイン・クラリス、権力に取り付かれたいやらしい冷酷な悪役の伯爵、そして伯爵の下で活動する妖しい工作員たちが、それぞれの役割の中で魅力を輝かせている。悪役も魅力がなければ主人公側も魅力が半減するというもの。登場時間は多くないけれども、要所要所で出てくる過去を知る庭番のお爺さんと犬も渋い。巨悪を前にして、ルパンと銭型が協調するのも話が盛り上がる。
物語はアニメらしくわかりやすい。偽札作りで国家を運営してきた歴史の陰部を暴くことと、偶然出会った、悪に閉じ込められたヒロインの救出の冒険活劇である。喜劇的で軽快な前半と、真剣な命のやり取りの後半どちらも楽しめる。また物語のそれよりさらに昔の過去の偶然の経緯が、物語をさらに儚く美しくして華を添える。
ついてこようとするクラリスと、必死で最後の自制心を働かすルパンの気持ちがせつない。ルパンを庇って「あのかたは何も盗まなかったわ」というクラリスに、銭型警部の「いえ、やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」という名台詞と共にクラリスの表情に笑顔が戻り、一服の清涼剤のような感動を残して終わる結末が何とも爽やかで清々しい。
シリーズの定番曲を編曲した乗りのいい曲から美しいバラードまで手掛けた大野雄二の音楽も良い。
貴女の心です。
クラリスが可愛い。
みんなを様付けで呼ぶとこがいい。
それにビックリする次元とゴエモンが可愛い。
ルパンと次元がパスタを取り合うシーンが好きです。
塔の上までお姫様を助けにいくシーンが大好き!
旗をぽんっとするとこが可愛いです。
とっつあんもいい味だしてる!
わざと中継入るとこがお茶目です。
最後は少し切ないですが、
またいつか会えたらいいなと思います。
宮崎アニメの原点とも言える名作
ファーストルパンの魅力をたっぷりと再現したアニメ界不朽の名作。
スタジオジブリの原点とも云える作品。
思春期にリアルタイムでこの作品を観た私は、いまだに昭和のアニメ好きから卒業出来ません。
全26件中、21~26件目を表示