ルパン三世 カリオストロの城のレビュー・感想・評価
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名作はやはり劇場で
もう何十回見たことだろう!
アニメならではの展開と絵面。
もっともルパンらしいルパン
山田康雄さん曰くもっともルパンらしいルパンだと公言してましたがその通りだと思います。
私個人的には宮崎監督と作画監督の大塚さんの趣味が反映されている銃火器や車両等が盛り沢山で描写も素晴らしい。
旧ソ連製の対物ライフルや次元のコンバットマグナムが強化弾を撃つ為にKフレームからNフレームに変更になっていたりとマニアなら思わずニヤリとする描写も多いがクラリスがルパンを助けるべくMG34の銃身にしがみ付くのは完全に大火傷しますので真似しないようにwww
冒頭のカーチェイスシーンは後の007ユアーアイズオンリーでもオマージュされたりスティーブン・スピルバーグもこのカリオストロの城のカーチェイスシーンを見て衝撃を受けたと言っている。
そしてルパンと次元が悪ガキや悪友の様な描写もあり2人のコンビの良さが際立っていた。
今見ても色褪せない作品でちゃんと宮崎アニメとしても成立する。
この作品を見てルパンのファンになった人が多いのではないかと思います。
ルパ~ン♡アニメ化50周年おめでとう!
言わずと知れた名作アニメで、今でも私が一番愛してやまないルパン三世の長編映画。
何度もテレビで観てきたけど、初めて劇場で観ることができて嬉しい限り。
「カリ城」の前にはアニメ「ルパンは今も燃えているか?」の上映があり、昔のテレビシリーズの名場面を思い出させるシーンが散りばめられていて、「カリ城」と両方楽しめた。
何で泥棒さんがこんなにロマンチックなんだろうね~
お茶らケまくっているルパン三世も好きだけど、時折垣間見える優しさにキュン♡としちゃうのは今も変わらないわ。
不二子ちゃんはカッコ良く今も憧れの女性だし、次元と五右衛門もクールだけど優しさがあり、銭形警部も熱く、つまりはどのキャラクターも素敵ってことでしょうかね~。
何度も映画化されているルパン三世の中で、やはりこの作品が一番好き。
4kのせいか画像が綺麗だったし、大画面のカーチェイスはアニメでもワクワクする。
背景にも広がりを感じて、映画館で観られて良かったと思った。
宮崎駿って偉大だな~
そして初期の声優さんたちの声が、また聴けて良かったです。
おめでたいので+0.5ポイント!
アニメ化50周年4K上映で鑑賞。
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『カリオストロの城』だけでなく、「ルパン三世 PART5」のOVA「ルパンは今も燃えているか?」も同時上映で、こっちを先に見せられる。こっちはモンキー・パンチさんが監修していることもあって本来の(?)ルパンを見せられた後にジブリを見ると、「これはルパンではない。。」ってなってしまった。
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もちろんルパンという題材が原作者の手を離れて色んな解釈で作れるキャラなので、ジブリのルパンもちゃんとルパン。実際モンキー・パンチさんもカリオストロのルパンは自分のルパンじゃない(否定的な感じではなく肯定的に言ってたはず)と言っているぐらいなので、カリオストロは宮崎駿のルパン。
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ただ、最初に「ワルで堕落してるけど意外と仲間愛に溢れたイケてる男」というルパンにかっこいいい!ってなった私はその後カリオストロのルパンは優しすぎてキモ!おじ様って何!?ってなってしまった(笑)カリオストロのルパンが悪いとかではなくてこれはあくまで個人の感想です(笑).
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当然のことだけど絵のタッチが宮崎駿で、ルパンすごい優しい顔してるよね~。やっぱりカリオストロはルパンとして楽しむより、宮崎駿の原点を楽しむ方が強いな。
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このドキドキ感は無くならない
やはり名作
観なきゃ、人生最大の損!
TVシリーズ50周年記念「4K+7.1ch」版の上映という事で、最新の設備のシアターにて鑑賞。
内容についてはもうコメントしませんが、もしまだ見ていないひとがいたら、人生で最大の損です。
1979年の作品で、もう40年以上前のアニメーション映画というのに、他の新作と同様の一日5回上映というのにも驚きです。
場内は満員ではないものの、ヘタな不入り作品よりは客が入っていました。観客の年齢層がアラフィフ以上の夫婦というのも、特徴的です。みんな恐らく私のようにセリフを暗記するほど(苦笑)、観ているはずです。いやしかし、何度見ても飽きない・・どころか見るたびに感動が増すようで、改めてスクリーンで観て良かったと思えます。
古いセル画時代のモノラル音源の作品です。これをどうリストアするのかも興味がありましたが、素晴らしかったです。もちろん解像度は上げようがありませんので、フィルムの傷や絵のくすみ等を取り除くことが主だったと思いますが、なかなか美しく仕上がっており、最新のスクリーンでも見劣りしません。音声はモノラルから音を左右に振り分けてステレオ化してますが、流石にサラウンド感は弱いです。音楽や靴音がやや誇張され過ぎで耳につく感じがあり、浮いてしまっていて、期待したラストの時計台の場面は逆に音が引いてしまったようです。左右の分離はBD版よりは聞きやすくなってます。
本編の前に「ルパンは今も燃えているか?」というDVDの特典映像だった短編が上映されます。ただ、これは完全に蛇足で、CGが一切ない「カリオストロの城」がいかに素晴らしいかを再確認するための手法なのかと思ってしまうほど、薄っぺらい映像ですが50周年のお祭り企画として流しましょう。
いろいろケナしているヘソ曲がりなレビュアも多いですが、「そんなに言うなら、もっと面白いルパンを作って見せてほしい」と思います。期待して待ちましょう!
クラリスが可愛い
駿と康雄
何度見ても
宮崎駿監督のルパンは最高!
ルパン三世Part2が一番好きな私はカリオストロはもう最高傑作。曲も最高だし、なんといっても爽快なストーリー、あれは駿監督にしか書けない。
冒頭のカーレースシーンはスピルバーグも絶賛したとか聞くけど曲とシーンがあっていて本当にいい。
銭形とタックを組むのは時々見かけるけれど、カリオストロで2人が協力するところはテンポも良く、なんだかんだお互い信頼して尊敬してるようなところが見られて本当に好き。
次元と五右衛門、不二子の使い方も最高だし、ヒロインのクラリスを救うルパンはとてもイケメン。
また炎のたからものがいいのよね。オープニングもエンディングもこれで閉めというのがなんだか泣けてくる。
まだ高校生だけど何百回と見た。
邦画の至宝。
最高の声優たちが作り出す世界の最高傑作。
大好きだったTVの1stシリーズのルパンとは似ても似つかない映画。
だから全力で否定したいのに、とにかく面白い。一つ一つのエピソード・映像に釘付けになってしまう。
メインキャラのロリコン趣味と言い、善人ぶりと言い、五右衛門の「…今宵は一味違うぞ」はまだしも、銭形がラストの言葉をクラリスに言うなんて…。何かが憑依したのか?と思うほどキャラ変している。
そう、話の大まかな筋と登場人物の設定が、私にとっての生涯最高峰の作品の一つ『未来少年コナン』そのまんま。『ルパン三世』の『未来少年コナン』化。
なのに、どのルパン三世の作品より、ルパンが、次元が、五右衛門が、銭形が、不二子が、それらしく見えてしまう。
山田さんが、納谷さんが、小林さんが…。
五右衛門の声と不二子の声は、1stシリーズとは変わっているけれど、やっぱり五右衛門で、不二子で…。
この方々がセリフをあてると、もう、そこは『ルパン三世』の世界。
なんてすごいんだ。
(しかも、別作品では別の世界観を作り出す。ex.ユパ様…)
そんな声優たちの力がいかんなく発揮された映画。
でも、すごいのは声優たちだけじゃない。
『未来少年コナン』の習作かぁ、とも言いたくなるほど、骨子やいろいろなところが似ているのに、”おじさま”の哀愁等の味付けが、心をくすぐる。
宮崎監督もおっしゃっている通り「この作品には新しいものがない」。
『未来少年コナン』だけではなく、TV版とか、昔手がけた監督の作品から引っ張ってきたものもあるそうだ。未見なので語れないが、あるアニメからの影響を指摘するレビューも多い。
そうなると普通は二番煎じの域を出ないのだけれど…。
でも、この作品は、だから余計に、手なれた完成度の良さがある。
テンポ・リズム感等の演出・脚本、役者さん達の演技。効果音とBMをきわどいやり方で、画面に合わせる。この音楽じゃなければと思わせる出来。
勢いに乗って楽しみながら作った作品。それがこちらまで伝わってくる。
文句なし。最高傑作です。
最後の名ゼリフだけで、この映画を観る価値あり。
ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。
———あなたの、"心"です。
この名ゼリフのおかげで、この映画観賞後の余韻は心地よいものに。正直、ストーリー内容自体は、ありきたりで少し退屈させるもの。でも、このとっちゃんのセリフのおかげで、3点評価をつけられた。
※正直、他の方のようにストーリー自体に面白みはそこまで見出せませんでした。
大人が観るに堪える、大人のための娯楽アニメ
状況は徐々に好転しつつあるとはいえ、中々安心して映画館に行けない世情の中、久しぶりに本作をDVDで観ました。言わずと知れたアニメ映画の名作にして、今や伝説の巨匠となった宮崎駿監督の記念すべき劇場映画第一作です。
40年以上前の作品にも関わらず、冒頭いきなりスリリングなカーチェイスの導入からのテンポの良い展開に、いつの間にか映像に惹きつけられていきます。ストーリーは荒唐無稽なクライムアクションですが、枠組みはシンプルな勧善懲悪であり、実写では撮れないアクションのカットをアニメだからこそ描き出した、大人が観るに堪える、寧ろ大人のための娯楽映像アニメ映画といえます。
『鬼滅の刃』『君の名は。』といった近年の大ヒットアニメのような、緻密且つ鮮明で写実的な描写ではなく、嘗ての伝統的なTVマンガのような粗い筆致であり、リアルさがなく嘘っぽい分、変に感情移入することもなく、却って荒唐無稽な映像の世界として楽しめました。
将に痛快活劇、007ばりだが、007ほどの色気や緊迫アクションはなく、派手で豪快だが軽妙で滑稽、スパイサスペンス、アクション、スラプスティックコメディーにロマンスも鏤められた、「笑って、泣いて、(手に汗)握る」という娯楽映画の三要素に満ちた映画であり、未だに歴代アニメ映画の上位にランクされるのも大いに合点がいきます。
ところで、今、東京国立博物館 平成館では6月1日から再開した「国宝 特別展 鳥獣戯画のすべて」が開催されています。京都栂尾の古刹・高山寺所蔵の国宝・鳥獣人物戯画 全四巻全画面を展示する画期的な催しですが、この謎多き鳥獣人物戯画こそ、日本のマンガ、延いてはアニメ文化の嚆矢にして原点だと看做せます。鳥獣人物戯画に端を発し、江戸期に浮世絵によって庶民文化として百花繚乱に隆盛を極め、明治の風刺画を経て今のマンガ/アニメにつながる、1000年に亘る滔々たる大河の流れです。
本作は、見事に鳥獣人物戯画を現代に置換え、台詞をつけアニメ化したと思えます。さしずめカエルがルパン、ウサギが次元、キツネが五右衛門、サルが銭形に準えられるのではないでしょうか。
息つく暇なく繰り出されるアクションの連続、ユーモアの効いた洒脱な台詞の数々、そして、あのあまりにも有名な銭形警部がクラリスに呟くラストの台詞、「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」
そう本作は、愛する聖なる可憐な女のために命を投げ出す男たちの夢と情熱の物語でもあるのです。
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