「アニメ映画史上に燦然と輝く不朽の名作であることに異存なし」ルパン三世 カリオストロの城 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ映画史上に燦然と輝く不朽の名作であることに異存なし
『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)が11月29日(金)から公開45周年記念リバイバル上映、しかも初のIMAXでの特別上映とのことで映画の日(12/1)を利用してTOHOシネマズ日比谷さんへ。
『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)
45周年を記念してのリバイバル上映で初のIMAX特別上映でしたがIMAXの大スクリーンでの超解像度の映像と圧倒的な音響の臨場感は圧巻(!)、全く古さを感じさせません。
同作がアニメ映画史上に燦然と輝く不朽の名作であることに異存なく、わたしも金曜ロードショーの前身の水曜ロードショー当時から数十回は鑑賞しておりますが、改めて見直して観ると、登場人物の紹介をわざわざする必要もないこともあるでしょうが、出だしからテンポが良く、最後までメリハリがきいて上映時間の100分一切ダレないところが驚愕で素晴らしいですね。
そして脚本。宮崎駿氏と山崎晴哉氏の共作ですが、オリジナルとは思えないほどゴート札(偽札)、それを秘密裏に製造する公国の存在の設定や、クラリスをはじめとする新キャラクターやレギュラーキャラの心の機微の描き方がとにかく秀逸。
音楽も『犬神家の一族』『人間の証明』『野生の証明』なども手がけた大野雄二氏の劇伴は昭和世代にとっては、これ以上ない懐かしくも心震える旋律。ボビー氏が歌う主題歌「炎のたからもの」も名曲ですね。今では珍しいですがエンドロールなく「完」というのも余韻が残って良いですね。ぜひぜひIMAXでの鑑賞をおススメいたします。
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