「納得の名作」ルパン三世 カリオストロの城 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
納得の名作
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思えばまともにルパンを観たことがない。
そんな折、「クラリスの結婚式を記念して」とのことで特別上映があり、本作初鑑賞。
古さを忘れるのに時間はかからなかった。
とはいえ、もはや古典とも言うべき作品。話の筋も王道ではある。
しかし、絶妙なコミカルさやアニメーションならではの動きの楽しさ、軽妙な台詞回し、リズムよく転がるストーリーなど、王道がガッツリ踏み固められているのが分かる。
ライバルとの共闘も王道だが熱い。
当時の主流なのか、本作ならではなのか、BGMが先立って展開を示唆する演出は新鮮に感じました。
子供でも分かる勧善懲悪の中に、政治的なエッセンスが忍ばされ、老若男女が楽しめるバランスも素晴らしい。
銭形警部の最後の台詞があまりにも有名だが、個人的には不二子がクラリスに「恋人だったときもあった」と語るそのニュアンスが、一筋縄ではいかない関係性を表現していて感動しました。
終盤、パトカーに『埼玉県警』と書かれたシーンがあり(他のシーン描かれてなかったよね?)、笑った。
緻密で、設定考証もしっかりしたリアリティのある作風もよいが、こういうエンタメに振り切った作品はやはり気持ちいい。
納得の名作でした!
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