リリイ・シュシュのすべてのレビュー・感想・評価
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『リリイ・シュシュのすべて』
残酷な話
リアルで悲しくて美しい映画
中毒性
後味悪し
栃木あたりの田舎を舞台にした、中学生の等身大物語。
ストーリー性は薄く、市原演じる蓮見を中心とした、なかばドキュメントタッチの生活感あふれる描写で、手持ちカメラ映像も多い。
しかし内容はあまりにもリアル。いじめ、万引き、ケンカ、援交など身近なテーマが多く、その表現は見てて不快になる。
監督は『スワロウテイル』『花とアリス』などの岩井俊二。その独創的映像は個性のカタマリ。人気俳優の初々しい時代も見れ、希少価値の高い映画ではあるが、個人的には2度見る気になれない。
レンタル店ではなぜか置いてない店が多くあってもなかなか借りれない人気作なので、買っちゃおうかなと思ってる人も多いと思う。
でも正直、後味悪いのでやめた方がいいかも。
心が痛い…
岩井俊二と蒼井 優。観るキッカケはただそれだけでした。
それがこんな内容だとは思いもよらず…
心の準備ができていなかった僕は、ただただ心が痛い…
物語は田園風景が広がるとある片田舎の中学生の話。
というとキレイに聴こえますが、まだ観ていない方は相当の覚悟を持って観て欲しい。
それほど重く、深いテーマをこれでもかと掘り下げて描いています。
いじめ、万引き、窃盗、恐喝、援交、レイプ、自殺、殺人…
場面によっては気分を悪くする人もいるほど露骨でリアル。
田舎の中学生の社会がどれほど小さく、どれほど残酷なのものか…
でもこれも現実。少なからず似たような体験を1つ2つしたことのある人は多いはず。
また逆に幸いにもこういう経験をせずに来られた人もいるでしょう。
それだけにより多くの人に目をそむけずに観て欲しい作品だと思いました。
公開時はR指定ついたのでしょうか?
今の中学生がタイムリーに観たらどう感じるのか。
自分が中学生の頃に観ていたらどう感じるのか。
もし今、自分の子供が中学生だったら薦められるか。
正直今は分かりません…
でもコレを観て正しく受け止められる子供であって欲しいと思います。
変に屈折して受け止められてしまったとしたらこれほど恐ろしいことはない…
と、だいぶやられてしまっていますが
作品として見ると、さすが岩井作品とも言うべき美しい映像の数々。
特に幻想的な光の使い方がウマいですねー。
例に漏れず芸術作品としての一面も確実に持っています。
映画初主演だったという蒼井 優をはじめ、
今をときめく若手の役者さんたちも概ね好演してます。
内容が内容だけに好きな映画とは言えないですが
自信を持ってイイ映画だとおすすめ出来ます。
ただし前述の通り、見る際は元気な時に心して観てください。
最後に余談ですが、
実はこの映画のロケ地の田園風景のキレイな某所。
数年前にしばらく仕事で滞在していたことがあります。
アノのどかな場所に起こるこの物語だからこそ、よりリアルに響いたという点も
付け加えておきます。
※他サイトより転載(投稿日:2008/02/24)
心情って・・・
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