「カタルシス溢れる80年代アクションの傑作」ランボー 怒りの脱出 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
カタルシス溢れる80年代アクションの傑作
何度もTVやビデオで観てるんだけど、劇場で観るのは初めてで、大迫力アクションてんこ盛りの痛快作でした。第一作は、あえて原作の結末を改変することで当時のベトナム帰還兵への差別を訴え大ヒット。今回は、未帰還兵救出をテーマに、ベトナムへの落とし前だけでなく自分達を消耗品扱いにした軍上層部への落とし前までつけてくれるわけで、当時アメリカで大ヒットしたのも納得です。そんなアメリカの事情とは関係なくこの作品が面白いのは、耐えに耐えた主人公の怒りが爆発して敵を粉砕するカタルシスが、万国共通だからだと思います。最近のアクション映画は、CGの技術展覧会みたいで、映像はきれいだけど燃えるものが少ないですね。役者では、スタローンの第一作に続いての紛れもない代表作で、鍛えあげた肉体で役柄と一体化しているようです。弾帯を左手に巻きつけ片手で重機関銃をバリバリ撃ちまくるラストは名シーンですね。紅一点のジュリア・ニクソンも強さと美しさが魅力的でした。脚本にジェームズ・キャメロンが参加しているだけに、サラ・コナーの路線を意識したのかも。
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