「ベルトルッチ監督には手に負えなさそうな長尺だけど、何とか編集したという感じの残る作品」ラストエンペラー 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
ベルトルッチ監督には手に負えなさそうな長尺だけど、何とか編集したという感じの残る作品
意図せず皇帝になった
寂しさと楽しさの幼少期
門の外の情勢に激動時代へ
自由と共に崩れ去る人生
再び見る夢も狂いだし
時代に見捨てられた。
実際の歴史を学び知る事で
この映画の世界は広がる。
オリジナル版は、長尺過ぎて中盤以降のまとまりが悪く感じた。この作品はベルトルッチ監督らしい映像が随所に表現されていて、観賞後はそれぞれの強い印象が残る。
世界公開を念頭に入れている事から、英語での台詞になっているが、逆にマイナスで現実離れを促しているのでは無いかと感じた。
このロケの凄いところは、中国共産党の協力で紫禁城含めた撮影が認められたという所に有り、民衆の動きなど嘘っぽさの見えないところにある。
お気に入りのシーンは終盤
1967年の部分から最後まで
ここは好きだ。
※
何年か前に仕事で紫禁城へ行った。
観光客の居ないあの場所で眺めた。
外から隔離されたようなあの場所に居た。
溥儀の気持ちに近づけたのかわからない。
その後、弟 溥傑の終の住処にも入った。
北京市内にある落ち着いた小さな家だった。
高い弊と庭の向こうの入り口と部屋や窓
彼らの人生に近づけるなんてあり得ないが
映画に繋がる体験として良い経験だった。
※
コメントする
