「虚偽・真実と天候との相関性」羅生門 resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)
虚偽・真実と天候との相関性
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ネタバレ
土砂降りの中雨宿りのため半壊の「羅生門」に飛び込んできた通りすがり、その通りすがりにある事件のあらましを語り聞かせることになる貧しい木こり。
その事件の関与者はことごとく言い分が食い違い、いずれももっともらしく聞こえてくるので何が真相か全く判別がつかない。(うち一人は霊媒が語っているし・・・)
羅生門では話を聞いている通りすがりが火を起こすほど気温低下。
そして最後に貧しい木こりが目撃したことを話すが、それすら真実と言い難い怪しさが否めない。通りすがりは木こりをなじり雨の中門を飛び出していく。しかし、ひょんなことから門に捨てられた赤子を木こりが引き取ることを決意した後雨が上がり、太陽が差し込む。
これくらい分かりやすい相応描写もないであろう。
「木こりも赤子を後に売るか、奴隷として終生こき使うかなどの不純な動機で引き取った可能性がある」という考え方ももちろんできるが、上の天気との相関性を顧みるならその説は取りにくいというのが個人的考え。黒澤監督的にはどうだったかもはや知りようがないが
2003--
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