「三船敏郎の殺陣と佐籐勝の音楽が─」用心棒 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
三船敏郎の殺陣と佐籐勝の音楽が─
七人の侍同様、この作品もいわゆる時代劇の固定観念を見事なまでにぶち壊してくれました。チャンバラではなく睨み合い・取っ組み合いのケンカ、とか、刀ではなくピストル、とか、刀ではなく包丁、とか、無敵ではなくボコられる、とか─。
とくに、佐籐勝の音楽と三船敏郎の殺陣が素晴らしすぎて、最初と最後と殺陣のシーンは何度も見たいし、そうなると全部見なければとなるのですが、内容ストーリーも文句なく面白いので都度見入ってしまいます。西部劇やハリウッドが用いてしまうのも頷けます。ただ、どんなにリメイクされたとしても、あの殺陣と音楽がなければ・・・なんて思ってしまうのですが、それはまぁ個人的な思いなので─。
ちなみに、続く「椿三十郎」は、確かに加山雄三とかラストの一撃必殺とか見どころ満載ながらも、少し上品な時代劇になっていて、この作品とは、内容は似通っていても、まるで別ものだという印象です。
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