劇場公開日 1961年4月25日

「男・三十郎」用心棒 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0男・三十郎

2019年5月11日
iPhoneアプリから投稿

孤独を恐れず、集団に媚びず、義心厚く、慈悲深く、ユーモアを忘れず、シャイでかわいく、智略があり、思慮深く、判断が早く、行動力があり、諦めが悪く、強く、死を恐れない男になりたいものだ。しばらくは三十郎が自分に乗り移る。
久しぶりに見たが、幾度と「あっ、このカットだ」と記憶がよみがえり、身震いがする。ラストの斬り合いでの、距離を縮める歩調に合わせたシンバルの単調なリズムからの、三十郎がにやり、肩を少し動かしてからの一気の音の変化、三船の速い動きに釘付けになる。
仲代達矢のキレた演技、東野英治郎の名調子、山田五十鈴の存在感、加東大介のコミカルさ、最後の藤原釜足の狂気と印象に残る演技、演出が目白押し。あらゆる面で圧巻の作品。

Kj