劇場公開日 1948年

「2人の天使と天使になれなかった男」醉いどれ天使 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

5.02人の天使と天使になれなかった男

2024年6月14日
PCから投稿

終戦後の1948年公開
黒澤明監督の酔いどれ天使

志村喬 演じる町医者
町のチンピラ三船敏郎
そのほか癖の有る俳優達
+ 結核の少女、久我美子

映画初出演の久我
駆け出しの三船
志村は中心にいる。

戦後の混乱期、人を生かす事に執着する医者は、絶望感の中にいるヤクザを治療し大きな病気を発見する。療養を進言するが聞く耳を持たない。しかしその眼は死への恐怖に怯え、治そうとも考えた。一方 同じ病気の少女は医者の言葉を聞き未来を見つめる。ある事がありチンピラは壮絶な死に方をする。医者は心を痛めた。良くなってきた病気、少女は埃にまみれた町で強く生きようとしていた。

チンピラの衝撃的な死に方
厳しいが根は優しい医者
笑顔の少女、白い花

どん底の日本の姿
そこから光を見せる
黒澤監督の手腕。
凄い人だと思う。

数日前、久我美子さんが亡くなった。
この作品は17歳くらいか?
いい監督、いい作品と出会った。
映画はその人の姿を残す。
多くの人の心に残すもの。



思い出しながら書いた。
また鑑賞しよう。

星組