「Make my Day!」許されざる者(1992) Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
Make my Day!
クリントイーストウッドの作品を何本か借りてきてみ始めたが、この映画はダーティーハリーの西部劇版、Make my Day や Do I feel lucky? Well, do you, punk? などハリーの使った流行語がこの映画にぴったりだし、差別用語も出てくるし、、、、途中までみたけど、嫌になった。グラントリノを見た後にこの映画を見たので、結構疲れた。
この映画を見るのを休み、BBCのクリントのドキュメンタリーを見た。このクリント監督は有名だが、あまり俳優として活躍した時をマカロニウエスタンの俳優でしか知らない。黒澤明の『用心棒』をリメイクしたセルジオ・レオーネがジェームズ・コバーンを使いたかったが、忙しくて契約できなかったし、契約料が2万5千ドルで高すぎて払えず、クリントに決めたと。クリントに1万5千ドルで契約したと。クリントは台本がイタリアの英語で書かれていたし、撮影の仕方も不思議に思い、セルジオに聞いたけど?そのまま続行したと。
でも、この映画で、クリントは有名になったし、これらの映画も有名な映画になったのではないか。私は映画界を良く知らないが、多分そう思う。
そして、この西部劇版、ダーティーハリー『許さざれる者』だが、1880年の話で、金がないから二人の子供を食わしていけない。賞金1000ドル目当てで、娼婦を傷つけたカーボーイ二人を殺しに行く。妻と結婚して殺し屋業から長い間足を洗っていたが、妻は三年前に他界し、豚の疫病などで、生活がニッチもサッチも行かなくなり、昔の殺し屋仲間と共にワイオミングのビッグウィスキーという町に出かける。子供二人に、『食べ物がない時はチキンを殺せ、病気とそうじゃない豚をわけろ。困ったら、ネッドに相談しろ。二週間家をあけるから。』といって、父親のマニー(クリントイーストウッド)は出かける。当時は、子供だけをおいて行ったんだ?馬で二週間でカンザスからワイオミングまで往復することができる?ネッドはマニーと一緒に組んでワイオミングに行く。子供は?ネイティブアメリカンのネッドの奥さんとマニーは面識かなさそうだったし、などと思いながらみていた。おいていく二人の小学生ぐらいの子供が気になってしまった。ひとまず、勧善懲悪映画だと思うから、マニーは子供のところに死なないで戻ってくるだろう。でも、ネッドは?などど思った。(11/23/20)
キッドという青年が持ちかけたカーボーイ殺しに出かけるわけだが、この道中から最後保安官を殺すまでの行動のなかで好きなシーンがある。一つだけ書くと:
キッドは今までに五人殺したと粋がっていたが実際のところ人殺しをしたのが今回初めてで、木の下に座ってアルコールを飲みながら、過去の話をマニーにする。マニーは『飲め』というが、キッドの心の中は罪悪感に悩まされる。もう人殺しはしないと賞金を持たされ帰っていくが、この傷はキッドの心に一生残って悪夢に取り憑かれてしまうかもしれない。人殺しからすでに足を洗ったネッドは銃をもつことに恐怖感を感じ、パニック症候群になってしまう。岩陰から銃の引き金を引くことができず、動けなくなってしまっている。それに、マニーの動きや考えかた、それぞれ、三人三様の描写が良くできていると思う。