劇場公開日 2017年1月7日

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)のレビュー・感想・評価

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3.0白黒映画の名作

2023年8月30日
PCから投稿

石井隆監督の「死んでもいい」が名作だったので、元ネタでもある本作を視聴しました。
男女間の微妙な心のズレが段々と大きくなる作品で、色あせない本質を捉えた作品でした。

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みる

4.0タイトルなし

2023年3月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

人間というのは、それぞれの幻想の中に生きているものである。“衝突”の瞬間にその事実が垣間見えるものの、やはりそれぞれはそれぞれの世界の中に舞い戻ってしまう。/死とは、運命とは。

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ouosou

3.5姦通妻の夫を殺すタイミングに意外感

2021年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

危機を掻き立てる音楽により、ここで姦通妻のデブ旦那を殺めるのかと思わせて肩透かし。そして、次の出会いで事故に見せかけた殺害現場シーンを見せずに、いきなり事後後の映像から見せるのは、ユニークで面白いと思った。

主人公が夫婦の元を一度去り列車の中で出会ったスペイン男の芸人と、夜泊まったベッドを共にするのが少し怖い。夜、マッチの火でスペイン人が主人公の様子伺うが深く寝入っていて何も起こらずなのだが。これってラブシーン?

旦那殺しの後2人がハッピーにならず、レストランに縛られ憂鬱になってしまう主人公の姿。そして、久しぶりにスペイン男を見つけて笑顔で駆け寄るのも、どこか恋愛的。結局二人は喧嘩別れの様になり、レストラン妻のとこに戻ってしまうのだが。スペイン男は結局振られてしまった?

行きずりの女と浮気もし、裏切られたと勘違いしていた主人公がお腹の子供と共に妻と新たに新天地求めて運転するも、本当の死亡事故起こすのはやはり因果応酬的で納得。

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Kazu Ann

1.0名監督ヴィスコンティの片鱗はまだ見えず

2021年1月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

購入DVDで観賞。

時代的価値は有ったとしても現代の視点では
どうだろうか?

妻は、実は彼女に保険金を残そうとする程の
気遣いがある夫なのにも関わらず、
それを全く理解出来ず、
生活資金面は夫に、性的な対象は
やって来た男にとの御都合主義者。

やって来た男は、本気で女に惚れるような
純粋な精神の持ち主のようでも、
主体性が無く、
精神的に不安定な時は簡単に他の女と関係
に走るほどの意思の弱い人間。

人間性そのものから得るものが無い設定
に加えて、
ストーリー展開にもぎこちなさが散漫
していて、
後に名監督になるヴィスコンティの第一作
としては、描写にはその片鱗を見受けられる
ものの、作品全体としてはまだまだ発展途上
のように感じる映画だった。

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KENZO一級建築士事務所

3.0●タイトルの妙。

2017年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

男と女。腫れた惚れたでおっさんかわいそうに。
二転三転がなかなか楽しい。
そりゃあラナ・ターナーに言い寄られたらイチコロだ。
実際、プライベートでは大物ばかり浮名を欲しいままにしたとか。
タイトルは、居留守使っても郵便配達員はわかってるから、二度鳴らすってことなのね。

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うり坊033

1.0ガーネット版のほうがいい

2017年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

 1946年のテイ・ガーネット版のほうが好きだ。欧州びいきの私としては珍しい。
 合衆国で撮られたガーネット版は、卑劣な男女に反感を持つ観客を、ラストで一気に主人公への同情に反転させる演出が冴えている。
 このビスコンティ版には、最初から最後まで男の優柔不断なダメぶりにつき合わされる。観客が自分の内面の変化に驚くという感動はない。

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佐分 利信

3.0「取りつかれる」という名の映画

2016年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

萌える

映画を見始めると、「Ossessione」というイタリア語のタイトル。はて、邦題とずいぶん違いそうだなぁと思って調べてみると、英語では「Obsession」。つまり強迫観念とか、取りつかれるとか、ですね。「妄執」なんて訳されたりしてます。観終わってみると、たしかにタイトルぴったりでしたね。
そんでもってタイトルがらみでもうひとつ不思議だったのは、えっとどこに郵便配達が出てくるの?という疑問。映画史への無知を曝すようで恥ずかしいのですが、私、ずっとこの映画、郵便屋さんの話だと思ってましたよ。でまぁ、郵便屋さんは出てこないわけで、タイトルの理由はネットなんかで調べてください。

この映画、私にとっては、ずっと観ようと思いつつ、ずっと観ていなかった映画のひとつなんですね。なんだろう、観たいという気持ちよりも、観なくてはいけない、という責務みたいなものが背景にあるからでしょうかね。有名だし、観とかなきゃ、みたいな。そういう義務感が、どうにも手に取ることをためらわせてきたわけです。

で、観てみたのですが、うん、たしかにネオレアリズモ感がすごいですね。なんていうか、1942年ですよ、この映画の公開。ドイツ・日本との三国同盟が1940年、そんでムッソリーニ退陣が1943年、そんな激動の中でこの映画作って公開してるって、どんだけ気概に溢れていたんだって感じがしますよね。映画魂か、はたまたヴィスコンティのうなるようなお金か。それでもって、この映画のこのテーマですよ。デ・シーカとかの時代状況を反映させた社会派的な感じでもなく、やっぱり愛、それも性愛ですもんね、ヴィスコンティってこういう作家なんだなぁ、とか感じちゃいましたね。

グッとくるというほどの感じはなかったんですが、やっぱりこの時代にこの映画、という文脈のもつ重みはすごかったですね。

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チャーリー

3.5メモ

2015年11月29日
PCから投稿

夫を殺して駆け落ちする若い男女の話。

冒頭、トラックから降りて店に入るジーノの撮り方がいい。かっこよく映画が始まるかんじ。

もう我慢できない!とあっさり夫を殺すも、かなり凹むジーノが面白い。人を殺しておいてあの規模のパーティを開いたせいで、ジーノがひきこもってしまうのがかわいそう、と思うと親友を見つけて顔を輝かせるジーノがかわいい。

お金と子どもと新しい生活が始まるところで事故死という、捉え方によればひどいオチ。
ジーノの泣き顔でthe endというところはセンスがいいと思った。今までジーノが見たこと感じたことしてきたことと何の関係もない終わりがやってきた感じ。どうしようもない感じ。バッドエンドともちょっと違う。

ラストで二人が逃げ切れたら幸せになれたかな?あの二人ならなれたかもと思う、、 ジョバンナはしっかりしてるし。ジーノは嫉妬深いし。

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happyhappy310