劇場公開日 2017年1月7日

「名監督ヴィスコンティの片鱗はまだ見えず」郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942) KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0名監督ヴィスコンティの片鱗はまだ見えず

2021年1月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

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時代的価値は有ったとしても現代の視点では
どうだろうか?

妻は、実は彼女に保険金を残そうとする程の
気遣いがある夫なのにも関わらず、
それを全く理解出来ず、
生活資金面は夫に、性的な対象は
やって来た男にとの御都合主義者。

やって来た男は、本気で女に惚れるような
純粋な精神の持ち主のようでも、
主体性が無く、
精神的に不安定な時は簡単に他の女と関係
に走るほどの意思の弱い人間。

人間性そのものから得るものが無い設定
に加えて、
ストーリー展開にもぎこちなさが散漫
していて、
後に名監督になるヴィスコンティの第一作
としては、描写にはその片鱗を見受けられる
ものの、作品全体としてはまだまだ発展途上
のように感じる映画だった。

KENZO一級建築士事務所