もののけ姫のレビュー・感想・評価
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やはり個人的ジブリ最高傑作
6/26からのジブリ作品特別上映もあり
新作と梯子で観賞
その新作より客が入っており
さすがだなぁと思いつつちょっとさみしい気分に
あんまり過去作の感想は書かないが
やっぱり良かったので記念に書いとく
ジブリ作品は一通り見てきて
紅の豚が好きなくらいだけど久しぶりに観ると
ジブリ最高傑作っていうとやっぱこれかなと
各勢力の距離感・根拠・描写が均質で
一番遠方から来たアシタカが調停者であり続ける
構図はホントバランスが良い
人間が神に絶対適わないわけで無い部分て
現代のメタファーだよなぁと今観ると思わされる
特にアシタカがたたら場の未亡人に撃たれるシーンと
石火矢製造シーンが好き
アシタカは全ての憎しみを全部その身に受ける
エボシは女性にも病人にも仕事と生きがいを与える
つまりここにも人々にとっては神がいるという意味
自然を壊すな、神を敬えといった一辺倒な説教臭さがなく
どうやって共存していくんだという投げかけになってる
それぞれの生きる意思と理由と覚悟を描いてるとこが
「フェア」に感じた
それ以降のジブリ作品はそこが感じられない
いやある意味この作品でやり切ってしまったのかもしれない
『風の谷のナウシカ 』の精神的続編。 天才・宮崎駿ここに極まれり❗️
自然を軽んじる様になった中世日本を舞台に、呪いにより村を追放された青年アシタカが、山犬に育てられた少女サンと出会うことにより神々と人間との戦に巻き込まれていく時代物ファンタジー。
監督/原作/脚本は『となりのトトロ』『魔女の宅急便』の、巨匠・宮崎駿。
山犬の姫サンを演じるのは『3-4x10月』『平成狸合戦ぽんぽこ』の石田ゆり子。
タタラ場の頭領、エボシ御前を演じるのは『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』『夜叉』の、レジェンド女優・田中裕子。
第21回 日本アカデミー賞において、アニメーション作品としては初となる最優秀作品賞を受賞!
20数年前、少年時代に映画館に連れて行ってもらい鑑賞した『もののけ姫』。
満員の会場で立ち見をした記憶が朧げながらある。
この時に受けた衝撃こそが今の自分を形成しているといっても過言ではないかもしれない。
それだけこの映画はすごかった!
今まで自分が観てきた子ども映画とは全く違う、いい知れない何かがこの映画には存在していた。
そして時は流れて2020年。
まさかこの映画が映画館で再上映されることになるとは!これが怪我の功名というものか!
本作を一言で表すならば『風の谷のナウシカ2』。
『ナウシカ 』で描いていたテーマを再構築して再び映像化したといったところでしょうか。
そのため『もののけ姫』と同時期に『風の谷のナウシカ 』も再上映されるのはありがたい!流石ジブリ、わかってらっしゃる。
『もののけ姫』を鑑賞後、連続して『ナウシカ 』も劇場で鑑賞するというフルコースを味わうことが出来ました!
映画版『ナウシカ 』は同名漫画の連載中に作られたもの。
そのため、漫画版『ナウシカ』と映画版『ナウシカ 』はかなーり作品のテイストが違う。
漫画版ナウシカの連載終了は1994年。
『ナウシカ』の完結は映画公開年とは10年も間が開いており、当然ながら原作と映画版を比べると物語の展開からキャラクターの描き方から作品全体に流れる思想から何もかも違う。
本作は制作に3年かかっているらしいので、漫画『ナウシカ』完結直後くらいから作り始めたのだろう。
おそらく宮崎駿は漫画版『ナウシカ』を映画化したかったのではないだろうか。
とはいえ『ナウシカ』はすでに映像化しており、同じキャラクターを使ったアニメは作りたくない。
そこで始まったのがこの『もののけ姫』というアニメの企画だったのではないかと予想しています。
自然を敬うことを忘れ、神々の住う森をただの資源として扱う様になった人間たち。
その人間を率いる女頭領エボシは森の住人からしたら悪魔の様な存在。
しかし、売られている女を見れば片っ端から買い仕事を与え、ハンセン病患者にも分け隔てなく接し、周辺国の大名に屈することのない豊かなコミュニティを築き上げている彼女の姿は、我々人間からすれば非常に優れたリーダーの様に映ります。
神々に対する敬意を忘れ自然を汚す行為の傲慢さ。
しかし、自然を破壊することにより発展してきた人類を完全に否定することも出来ない。
その二律背反的なテーマを、「曇りなき眼」で見つめ描き切った宮崎駿の偉大さよ!
大体、時代劇でも室町時代の地方を描いた作品なんてほとんどないと思うのです。
そんなよくわからない時代・場所を舞台に映画を作ったことがまず凄ぇ。
こんなこと普通の人間にはできない。
宮崎駿以外で出来そうな監督…全く思い当たらない。おそらく今後も出てこないでしょうね。
アニメーションの凄さも日本歴代最高到達点だと思う。
アニメの世界では、犬を動かすのが一番難しいと聞いたことがありますが、これほどまでにリアルな犬の描写が沢山描かれるアニメも他にないかも。
今や馬を走らせることのできるアニメーターも少なくなったと聞いたことがあります。このアニメの様に、生き生きとした動物が沢山登場する作品は今後生まれないのかも知れないですね…。
アシタカかっこよすぎ!
俺の右手が疼くぜ…!的な厨二的な属性を持っていながら、全く痛々しくないのはそのイケメンな顔面と性格のおかげかな。
人間離れした身体能力と、神仏の様に達観したメンタリティは正に漫画版ナウシカを見ているよう。
アニメ界のイケメンNO.1は間違いなくこの人。声もサイコー。
昔はなんとも思わなかったが、改めて観るとサンがめちゃくちゃ可愛いことに気がついた。
素の話し方がかわいい。小刀を貰った時に、女の子っぽくなるところもかわいい。
エボシもジコ坊もゴンザもみんないいキャラクター。
悪役(に見える)の人間もみんな魅力的なのがこの映画の凄いところ。
脚本・キャラ・作画・テーマ・役者、全てにおいて一級品の伝説的な映画。
日本映画界の一つの到達点として、今後も語り継がれることでしょう。
文句なしの満点!
何度見ても色あせない
昔、私はもののけ姫がトラウマだった。
冒頭に出てくる山の化け物のシーンは気味が悪く目をつむっており、その後の話をまともに見れなかったのは良い思い出だ。
しかし社会人になって改めて見ると昔とは異なった感情が芽生えてくる。
何というかこう、一言では表せない感覚だ。
まぁ強いて言うならサンの声優の石田ゆり子は美人だよなぁ。
共に生きよう
第21回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。
"金曜ロードSHOW!" で久しぶりの鑑賞。
ジブリ作品で、「風の谷のナウシカ」と同率1位なくらいに好きな作品。圧倒的な熱量で展開するストーリーが面白く、考えさせられるテーマも相まって何度でも観れてしまいます。
深いところで交わっていながら、相反する要素もある人と自然の関わり。生きる意味と云う主題も盛り込んで壮大なファンタジーに練り上げた宮崎駿監督の作家性に圧倒されました。
ジブリ作品では珍しくエグいシーンが多いのも特徴。初めて観た時衝撃を受けました。そして、キャラに生命力が溢れていました。立場の違いから生じる衝突に心揺さぶられました。
滅びと再生が一気に訪れるクライマックスが圧巻。無慈悲な部分に関しては、人も自然も大して変わらないかも。全てが解決したわけでは無いが、希望を持てるラストでした。
[以降の鑑賞記録]
2021/08/13:金曜ロードショー
※修正(2024/03/07)
凄いストーリーと映像
森とシシ神をめぐる、もののけ姫サンとエボシの戦いに、祟り神の呪いを背負ったアシタカが絡んで、単純な正義と悪の構図にしない複雑なストーリーとなっている。映像もストーリーに負けない程力強い。凄い世界観。
生きる
自分が生まれた年の翌年の映画
幼い頃はよく観ていたけど、全然話は理解してなかったんだなあと最近観ていると、強く感じる
映画のキャッチコピーは「生きろ。」だか
ボツになってしまったキャッチコピーがたくさんある
「おそろしいか。愛しいか。」
「おまえには、オレがいる。」
「惚れたぞ。」
「ひたむきとけなげのスペクタクル。」
「だいじなものは、ありますか。」
「昔々は、今の今。」
「おまえは、まぶしい。」
「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」
「それでもいい。私と共に生きてくれ。」
「あなたは 何を守る!?」
「なぜ、俺は生まれてきた。」
「暴と愛の嵐」
「人間がいなきゃよかったのか」
「わからなくっても、生きろ!」
などがあった
サンを見ていると、なんだか儚く思えて、美しくて悲しい
モロの生贄として人間に捧げられ、人間にもなれない、山犬にもなりきれない、言えば、宙ぶらりんのような状態
彼女の前にアシタカが現れ、肯定される
人間だって、生きろ、美しいって
タタラ場に奇襲をした時のサンはすごくかっこよかった、不気味な土面を付けていて
額と頬にある赤いものは、山犬の血だとも言われといるし、刺青だとも言われている
サンの決して流す事のない涙を表現しているんだとか
首飾りから土面、毛皮、刺青などは
山犬に少しでも近づこう、昔からの風習であるとか
一つ気付いた事があって、サンの毛皮に尻尾がある
でもタタラ場に奇襲をした時アシタカに抱えられる前になくなっている、
どのタイミングでなくなったんだろう
モロはサンの事を本当に本当に愛している事が伝わってくる
アシタカに鎌を掛けるような発言をしているけど、彼がサンを本当に救えるのではないか、彼となら、と考えていたんだと思う
アシタカの誠意や真っ直ぐな思い、モロにも伝わって
乙事主からサンを助ける時に「お前にサンを救えるか」と言った、モロは安心したんじゃないかな
乙事主のセリフで
一族は皆小さく、馬鹿になりつつある、
このままでは肉として人間に狩られてしまう、
一族が滅びようとも人間に思い知らせてやる、
例え一頭になろうとも、走りをやめない
イノシシたちの誇りが虚しかった
海外のインタビューで、
「ジコ坊はとても印象的でユニークな登場人物ですね」と質問をした時に、宮崎駿さんが「あれは多くの日本人です」と話をしていました
なんだか、それが痛いほどわかった気がした
エボシ、タタラ場を作り上げた女性
売られている女を見ると放っておけないが、男性に対しては冷たい
ハンセン患者を差別したりせず、人間としと扱ってくれる唯一の存在、慕われている
初期ではエボシはモロに殺されて死ぬという設定だったが、宮崎さんはエボシを気に入っており、やっぱり殺すことは出来ないという事になり、山犬の背で運ばれ助かる
山犬たちはどんな気持ちで憎んでいるエボシを運んで助けたんだろうか、考えるだけで気分が沈む
ハッピーエンドだとは思えなくて、
サンはやはり山犬としての誇りを持ち続け、森で暮らす
アシタカはタタラ場に残り、ヤックルに乗って会いに行く約束をする
プロポーズとも言えるアシタカの発言だが
気になって調べてみると、宮崎駿監督の後のインタビューで"二人はしょっちゅう会っている"と話している
アシタカはタタラ場とサンの間に板挟みになって、ボロボロに引き裂かれるが、彼は双方がどうしたら共に生きていけるかを考え、めげずに生きていく
彼の生き方は、現代人にも共通する事があると、
アシタカやサンを見ていると、生きるという事が
切ない、困難なもののように感じる
それでも彼らは決して生きる事をやめない
それぞれ誇りや思いがある、
彼らみたいに強く生きれたらと思う、
泣けてしまった
むかーし観た時は怖かったことを覚えてて、うろ覚えだったため、今年ジブリ展に行ったのもあって、地上波で放送されたものを録画したので再鑑賞、心が大人になったからか幾度となくウルウルしてしまった。
獅子神様の神々しいお姿を拝んだら私も生きる勇気が湧いてきた。
退くも勇気…だとか。大人になった自分と、自然の大切さや人の醜さや美しさを語りかけてくる本作。無機質な都会で利益追求合理主義で生きていると忘れてはいけないものを忘れてしまう。それを正しいタイミングで直接的過ぎない角度から訴えかけてくる。
アシタカは、どことなく私の父に似ているし、私が女だからか烏帽子や、タタラ場の女たちの気持ちも重々分かる。最後の獅子神様の首を返すシーンのアシタカとサンの支え合う姿にも人間の強調を改めて教わった気がした。
小さい命も大切に、マイノリティにも理解をしなければ生態系は守れない。
オッコトヌシが人間を見分けられず、祟り神になるシーンは本当に泣けてしまった。
全てのものに限られた命がある。
永遠は何もないのだと気づかされる。
生きろ!そなたは美しい。
もぉ宮崎作品の素晴らしさを改めて思い知らされました。木霊のいる森で私もヤックル撫でたいなぁー!!!
自然を大事に
映像はさすが!
考えさせられるストーリー。
小さいお子さんにはどうだろう。
戦闘シーンも迫力です。
おっことぬし様が気持ち悪い。
全体的にすごいんだけど繰り返し観たいとは思わない。
アシタカが村人たちを手伝うシーンは好き。
というか女性強いです(笑)
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