「小学生ぶり」もののけ姫 aooniさんの映画レビュー(感想・評価)
小学生ぶり
言わずと知れた名作が映画館でやるというので見に行きました。
この映画は小学生の頃に劇場で見て以来、金ローなどで何度も見ている作品です。
(とはいえ、あらすじを覚えている程度ですが)
今回、大人になってもう一度劇場で見ることができ嬉しく思います。
正直、子どもの頃はちょっと怖い部分もあり、それでいて物語の全体像を掴むことも難しくそれほど感動したという覚えはありません。
それよりは少し大きくなりテレビでやっているのを改めてみた時に、「やっぱ面白れぇー!」と思った記憶があります。
改めて見てみると、やはり名作だな~と思います。特に森が再生するところなんかはやっぱ感動しました。
アニメーションや音、キャラクターやストーリーが全て高水準で、改めて良い映画だと思いました。
人の欲深さや業、自然のもつ美しさや神秘、畏敬。そして人と自然の対立や調和などのテーマ性もあり、はっきりと白黒のつかないところなど、とても良いと思います。環境問題など今にも繋がることですよね。
余談ですが、シシ神がなんで動物たちの見方をしないかというと、人間もまた自然の一部だからなんじゃないかと思います。知らんけど。
ただ、今回の作品はファンの方が高評価を連発していると思いますので、私の方では少しだけ気になったことを書きたいと思います。
① サンの声が気に入らない
これはもう個人的な好みかもしれませんが、なんだか役に入り切っていない(気持ちがこもっていない)ような気がしました。石田ゆり子さんすみません。単に監督の好みでそうしたのかもしれないが。
② 主題歌のテンポが早すぎる
これも私だけかもしれませんが、なんかテンポが早すぎてもう少し気持ちが乗りませんでした。でも久石譲は神です。私がじじいなだけかも。
③ 間が悪いカットがある
間が悪いというか、気持ちが切らされるように感じた余白の無いカットが個人的にはありました。3カットくらい? 尺の関係かも。
大きくこの3つが気になりました。なぜアシタカはあれをサンにあげたんだろうとかも気になりましたが、まあそこはどうでもいいかもしれません。
総評としては、やはり名作だと思います。ですが何度もテレビでやっている作品ですのでぜひ映画館で観たい! という想いの方はぜひ観たらいいと思います。
そうでないなら、別にお金を払ってみなくても良いかもしれません。
