劇場公開日 2025年10月24日

「『「もののけ姫」はこうして生まれた。』を観て完結する映画」もののけ姫 ちっちゃなきょゥじんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』を観て完結する映画

2025年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

公開当時に印象に残ったのは2点。
1. たたら場の河の濁りは、薪の為に大規模な伐採が生じ、土壌が樹木の根で保持されず河に流れ込むから。室町時代に始まった環境破壊の象徴。
🐗
2. たたら場付近で小さめのイノシシ神が多いのは、ヒトが環境破壊を進め、山を怖がらなくなった事の象徴。
 『ナウシカ』で生態学の世界に飛び込んだ自分には、類似したテーマ性を感じて嬉しかった記憶があります。
🦌
 ただ、神殺しの展開に心がついて行かず、頭を抱えながら帰宅。エンターテインメントの象徴だった宮﨑駿に放り出された気がして、暫く鬱々と過ごすが『「もののけ姫」はこうして生まれた。』を観て霧が晴れました。本作の制作過程を撮影したドキュメンタリーで、中盤以降の展開に悩みながら、宮﨑監督どうストーリーを構築したのか、自身の言葉で語られています。
とは言っても、メイキングを観ないと理解し難いのは、観客側の理解力の問題ではなく、作品内で説明を怠った制作陣側にある気がします。なので、本作には未だに高得点を付けられずにいます。

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ちっちゃなきょゥじん