「ヒューマニズムと自然」もののけ姫 Ezy Ryderさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒューマニズムと自然
久しぶりに観たけど、やはり名作。アニメなんで「子供向けのインスタント映画」かと思いきや、実際は「人道主義と自然の調和は可能か?」という、ハリウッド映画なんかによくある「単純極まりない勧善懲悪」に比べて、ストーリーやテーマの掘り下げ方が、ずっと複雑且つ深い作品。
監督が他のメディアで、「網野史学からの影響や、自分はディープ・エコロジストではない」と述べてたけど、それもあってか、タタラ場の生活様式に、ちゃんとリアリティがある。エボシを悪人として描いてないし。後、ワカラン奴は「ワカランでもええよ」という突き放した姿勢も良かったかな。実際、米国の映画関係者はよくワカランかったようやし。
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