「「アシタカせっ記」」もののけ姫 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
「アシタカせっ記」
「一生に一度は、映画館でジブリを」っという宣伝文句にまんまと釣られて観に行ってきた「もののけ姫」。これも面白かったです。スタジオ・ジブリってスゴいですね。いや、宮崎駿監督がスゴいのかな?
んで、映画を観た後に色々と検索してたら、元々宮崎駿監督は題名を「アシタカせっ記」って付けたかったそうなんですよね。「もののけ姫」じゃなくって。確かに観てて「タイトル・ロールの割にはサンってあんまり活躍しないなぁ。俳優使ってて喋りも変だし。」なんて思っていたのですが、元々アシタカさんがメインの話で考えていたのなら納得です。
アシタカさんはメッチャ男前でした。呪われてた効果でスゴい強いし。矢を射って腕や首まで飛ばしてしまうのはアシタカさんぐらいなもんでしょう。あの「推し通る!」「来いやぁー!」のやり取り好きです。そして、ヤックルが可愛い。
もののけ姫の風景って屋久島を参考にされたらしいのですが、実際に屋久島に行ってみるとメッチャもののけ姫です。こだまとかシシガミ様とか普通にいそう。当時はまだ手書きセルだったろうに屋久島の再現率はおっそろしく高いです。もののけ姫好きな人には是非一度巡礼して欲しいですね。個人的に旅行好きで都道府県全部に行った事あるのですが、屋久島はまた格別でした。行くの大変ですけど、その価値はありますよ!
映画自体は1997年の作品ですけど、自然と人間の共存って現代も全然通じるテーマですよね。エボシは人の生活ファーストで、サンは森の人、アシタカさんか選んだ道は中道といった所でしょうか?アシタカさんの選択はどっちつかずな気もしますが、こういうのってどっちつかずが1番良いような気になるのは本作を観た影響ですかね?
答えのない問題に正面から向き合い、それぞれの立場の違うキャラクターを配置しつつも、ちゃんとまとめあげた宮崎駿監督の手腕は流石です。作ってた当時は50代半ばで1番油が乗っていた時期なのでしょうね。アニメ大国日本を代表する作品を映画館で観る事ができて大満足でした。
長年組んでいた背景絵師の山本二三さん、ちょうど去年の夏に亡くなられました。
近所で山本二三展が開催されていたので見に行ったんですが、めちゃくちゃ細密でめちゃくちゃ上手くてよかったです。