劇場公開日 1997年5月24日

「主人公には難しい年代を主人公にした佳作」目撃 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主人公には難しい年代を主人公にした佳作

2020年9月30日
PCから投稿

クリント・イーストウッドと言うメジャーな俳優が主演しているのに話の内容は地味。主人公は大物ではなく小物。そして小物が扱うべきでないような大事件に巻き込まれてしまう・・・という内容。そこに若い女が絡んできてとても華のある映画になった。それが初老の男性でも若い女にモテるという非現実的な華やかさではなく、控えめに現実的に描かれているところに夢があり、また切なくてとても良かった。この映画の場合、見せたい中身はそこにあったと思う。敵との戦いなんてのは箱とか包装紙みたいなもんだな。しかし箱とか包装紙がうまくできていないと中身を味わうことはできない。この映画は中身を楽しむのに十分な箱と包装に包まれている映画だ。

タンバラライ