「SAVING MR.BANKS」メリー・ポピンズ 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
SAVING MR.BANKS
メリー・ポピンズを観て、SAVING MR.BANKS(「ウォルト・ディズニーの約束」)を観ると泣ける。
SAVING MR.BANKSを観てまたこれを観るとより泣ける。
子どもはもちろんだけど、大人(お父さんたち)にこそ観てほしい。バンクス氏にきっと泣く。
オープニングからワクワクが止まらない。
ジュリー・アンドリュースの美貌と歌声、バートと老人の二役を演じたディック・バン・ダイクの芸達者さ、ジャーマン兄弟による名曲の数々を堪能。
煙突掃除屋さんたちによるアクロバティックな群舞は圧巻。
至福の時間。劇場の天井へ舞い上がってしまいそう。
特撮も、子役の演技もこのくらいで充分。
(このくらいって言っても公開当時はすごいことだったんだろうなぁ)
午前十時の映画祭、ありがとう。
(夏休み中、ロビーは人で溢れていたけど、いつもながら午前十時の映画祭の入りはあまりよくない。一組だけ家族連れがいた。あの子どもたちしあわせだな。)
(余談)
初めてメリー・ポピンズを観たのは、中学生の時。今はヨシモトになっている京都の祇園会館が名画座だった頃。
近鉄電車で2時間、京都に着いてからは当時まだ走っていた路面電車に乗って、八坂神社まで。
「マイフェアレディ」「シェルブールの雨傘」「メリー・ポピンズ」の三本立てだった。
中学生の時に覚えたSupercalifragilisticexpialidociousはまだ書ける。
アーティストのライブ、コンサートの類いは、自作絵本のキャンペーンで来日した時のジュリー・アンドリュースのコンサートを観に行ったのが最初で最後。
CGのなかった時代に素晴らしいアニメとの合成映像を改めて素晴らしいと思いました。
当時私は小学生でしたが、あの頃見た時の楽しかった思いが甦りました。
「鳩に餌を」のシーンは、ジュリーアンドリュースの美声に子供の頃見たときと同じ気持ちになり、思わず落涙でした。
こんなにも夢に溢れた、子供にも大人にも楽しめる上質な映画が見たいです。
午前十時の映画祭、私の地元でも観客は疎らです。
公式Xでは、プログラムに再映が増えてきたことで批判する人がいて残念です。
微力ながら、継続されるよう応援していきたいと思いますね。