劇場公開日 1991年6月1日

「見極める」ミラーズ・クロッシング 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見極める

2018年12月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

・トムは冷静で頭も切れる紳士
・レオはどーんと構えた威厳のあるボス
・キャスパーは小物感漂うチンピラ風情なボス
・バーニーはイカれたズル賢い奴
・ヴァーナは男にスガるアバズレ

映画が始まりそんな印象を持ちながら観ていたら物語が進むに連れてそれぞれに思う印象が徐々に変わってしまいコーエン兄弟の手腕に驚かされる。

トムが危険を冒してまでヴァーナに惚れる理由や起こしてしまった行動はレオに対しての友情だったのか?

計画通りに巧くヤッているようで詰めの甘い部分が目立ち始めトムの本性が曝け出されそうで毎度起こるピンチからは事なきを得る。

クリーンな心で誠実だったのは二人のボスだけか?

コーエン兄弟の常連であるタトゥーロのキャラと演技は最高で出番は少ないがブシェミも良かった。

だが一番に印象が強かったのはキャスパー役のJ・ポリトで子供との遣り取りは特に最高。

物語の展開が全く読めずハラハラ、ドキドキはラストのオチまで持続されギャング映画ってジャンルを背景に騙し騙されな人間活劇として興奮してしまう。

そして最低ヤローな筈のG・バーンがクールで上品な外見も手伝ってそんな人間には思えなくなる所がまたニクい!?

万年 東一