ミラーズ・クロッシングのレビュー・感想・評価
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君はどう見る? 私はこう見た。How do you see it? I saw it this way.
This Japanese is written in a way that makes it easy to translate using a translation machine.
深作欣二監督の「仁義なき戦い」を見た人は多いだろう。よくも悪くもヤクザが街の秩序を作り出している・・ そういう状況になってしまっていることがあるのだ。そんな中、「仁義無き戦い」の中で描かれてるヤクザの親分は最低だ。しかしこの「ミラーズ・クロッシング」のマフィアの親分はそうではない。そういう世の中だからよくも悪くもない、善でも悪でもない親分がいた・・ これはそういう話である。そしてその親分がある時、明らかな 大間違いを犯した。主人公はそれを正したいのだが、親分はそこだけは拒絶する。そして主人公は親分に見切りをつける判断をした。しかし・・タイミングが過酷だった。ギャンブルに負けて金がなかった。彼は親分の女とセックスしてまっただけでなく 惚れてもしまった。彼は非常に難しい状況が交錯している交差点の真ん中に立たされてしまった。・・ これはそういう物語だと思う。そして行き当たりばったりの行動になってしまった。その途中で自分がマフィア的人間ではないことに気がついたりした。 そして彼は綺麗に足を洗うことに成功した。・・・ この映画でちょっと引っかかるのは ラストのところら辺でギャンブルにもういっぺん 手を出すという電話のシーンだ。あれはギャンブル中毒だから抜けられないことを描いたシーンではなく、金を作ってトンズラするというシーンだ。実は私は これを見るのが2回目なのだ。1回目見た時はそのところがよくわからず、わけのわからん映画だとしか思わなかった。今回、友人の紹介 目で2回目を観た。そしてよくわかった。人間関係がかなり複雑だったので2回目でよく理解できてよかった。
この作品が脚本から1段階以上も飛躍したものとなったのは俳優の良さ、音楽の良さ、カメラワークの世さであるのは言うまでもない。そしてもう一つ大きな要素がある。それは レンズだ。この味わいのある素晴らしいレンズはどこのメーカーのものだろう?知ってる人がいたら是非教えて欲しいです。
孤高
スマートな男は、秩序を考察し、道をつける。才を持って利を得ようとするバーニー。対極にある両者が競い合ったのは人としての道。しかし、男にとっての秩序は彼にとっての才であり、それにより彼自身が充足を得ていたに過ぎない。彼が求めたのは、彼女か、主人からの愛情か?それとも彼自身の尊厳か?道から外れた主人に秩序を取り戻し、許しは決して与えない。孤独であることで自分を取り戻す。
ガブリエルバーンの秘めた想いが漂う名演。助演陣も綺羅星の如く。
よくわからないお話
この手のサスペンスとか犯罪映画って、どうも話がよく分からないの多いですね。これも、大まかな流れはわかりますが、いろんな人が入れ代わり立ち代わり登場するので、結局あの人とこの人はどっちの味方で、どっちに寝返ったのかよくわからないままでした。
シリアスタッチだけど、やはりコーエン家らしいなんか人を食ったような、真面目なのか不真面目なのか摩訶不思議な世界観が漂ってます。
生まれながらの性
フィリップ・マーローを彷彿させるトムの性が印象的だった。
登場人物はすべて持って生まれた性に従って生きている、誰も悪くないけれど犯罪にまみれている世界が、なんだかセピア色の風景のように懐かしい。
見極める
・トムは冷静で頭も切れる紳士
・レオはどーんと構えた威厳のあるボス
・キャスパーは小物感漂うチンピラ風情なボス
・バーニーはイカれたズル賢い奴
・ヴァーナは男にスガるアバズレ
映画が始まりそんな印象を持ちながら観ていたら物語が進むに連れてそれぞれに思う印象が徐々に変わってしまいコーエン兄弟の手腕に驚かされる。
トムが危険を冒してまでヴァーナに惚れる理由や起こしてしまった行動はレオに対しての友情だったのか?
計画通りに巧くヤッているようで詰めの甘い部分が目立ち始めトムの本性が曝け出されそうで毎度起こるピンチからは事なきを得る。
クリーンな心で誠実だったのは二人のボスだけか?
コーエン兄弟の常連であるタトゥーロのキャラと演技は最高で出番は少ないがブシェミも良かった。
だが一番に印象が強かったのはキャスパー役のJ・ポリトで子供との遣り取りは特に最高。
物語の展開が全く読めずハラハラ、ドキドキはラストのオチまで持続されギャング映画ってジャンルを背景に騙し騙されな人間活劇として興奮してしまう。
そして最低ヤローな筈のG・バーンがクールで上品な外見も手伝ってそんな人間には思えなくなる所がまたニクい!?
ギャング映画だしマシンガンのシーンもあるのだけれど、絆をテーマに信...
ギャング映画だしマシンガンのシーンもあるのだけれど、絆をテーマに信頼や裏切りを描いている。トムとレオの、デインとキャスパー其々の深い信頼関係。
ガブリエルバーンが知性あふれる策士をクールに。
バカの善人ぽい表情を何度もみせるジョンボリト、面白役はブシェミじゃなくてこの作品ではこの人。
ジョンタートゥーロがやはり名演技で、超絶上手くクズ役のゲスい顔をみせる。
この作品の為にジーンハーロウを観て勉強したというマーシャも男達に一歩もひかない強い女性を好演。華麗な動きでアクションまでこなすアルバートフィニーに魅せられた。
殺しのシーンはやっぱしコーエン兄弟だな。と思いました。
カツラ子供持っていっちゃうのは何も起きなかった。ストーリー上、想定外な出来事もたしかにあるにはあるのだけれど、ボタンのかけ違いみたいなのはなく、珍しくストレートな作品。
型破りなサスペンス
主人公が何考えてんだかわかんねえ。それゆえ話しの進む方向がわかんねえ。最後までみてもわかんねえ主人公うう…
あととんでもないクソ野郎が出てくる。なんなのあいつマジで。怒り通り越して戦慄ほとばしったよ。
『ゴッドファーザー』以来の傑作。コーエン兄弟の歴史は、ここから始まる。
「New Fliex」という今の同名の雑誌とは全く違っていたお洒落な雑誌で、偶然、知ったのだが、身震いするほど、面白かった。
ボスと部下との友情。
ありえないことに、部下のガブリエル・バーンは、ボスを見限ってしまうのだ。
ダメ男・タートゥーロの姉との愛憎まみれた確執。
めったにお目にかかれない練りこまれた脚本。
ガブリエル・バーン、ジョン・タトゥーロ、他にも芸達者な役者が集まっており、その細かな人物造型もすばらしい。
あたたかいランプの明かりがもれる窓をバックに、ガブリエル・バーンに、ジョン・タトゥーロの姉・マーシャ・ゲイ・ハーデンが、ハスキーな声でピストル片手に「弟を殺したでしょう?」と迫る名シーンは、めったに観られるものではない。
ラストの多分、『第3の男』へのオマージュ、物語の3人の主人公、男、ボス、女が交差するシーンもぞくぞくする。
コーエンを語るにゃ、まずこの映画を観なきゃ!
スタイリッシュなギャング映画!
タイトルの意味がわからなかったが、場所の名前だったのか・・・ ガブリエル・バーンが最高にクール。マーシャ・ゲイ・ハーデンはこんなにセクシーだった??? トムの真意は最後までわからなかったが、裏切りの連鎖がすさまじかった。トムの夢の描写と現実がクロス・オーバーするのが不気味だった。コーエン兄弟が撮るとギャング映画もこうなるのか? いい意味で泥臭くなく、かっこ悪い登場人物もいたが、かっこいい人が多かった。従来の作品と一線を画す新しさを感じさせた映画。
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