「情緒不安定が忙しない」ミニー&モスコウィッツ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
情緒不安定が忙しない
シーモア・カッセルの立派な口髭がウザったく、そんな口髭が大変な顛末に爆笑する、冒頭では映画帰りのダイナーでウザいオッさんに絡まれる場面が長尺、自らすれ違う他人にウザい位のダル絡み、出会ったジーナ・ローランズにもウザい程に猛アタック、気付いたらソコに居た?ジョン・カサヴェテスはビンタの嵐から返り討ちでジーナ・ローランズの圧勝!?
心身共に疲弊したような登場人物たちの激しい感情がぶつかり合う様子を傍観しながら疲れてしまう感覚を、デカいサングラスが印象的なジーナ・ローランズの色気とワイルドな態度から漏れちゃう弱々しさ、けれども男前に佇む存在感がセクシーで格好良い、笑える場面がてんこ盛りの中でリアルに感じる男女の関係や互いの気持ちを理解する為の口論が突発的で破天荒な行動の繰り返しだったり、下手なアクション映画を観ているよりも迫力があり楽しめる、人間ドラマとして娯楽性を感じられる面白さが爽快にも。
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