ミツバチのささやきのレビュー・感想・評価
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解説ありで観ると楽しみが広がる
町山さんの解説つきで鑑賞。
解説無ければ、映画に影響を受けた少女の現実と空想入り混じるホラーテイストの話で楽しめるだろう。
ただ、解説付きで当時のスペインの情勢を知ることで、各キャラの暗示であったり、監督の真に伝えたいことが分かるので是非みてほしい。
観ないと一生の損ですよ。
本当に。主演のアナ・トレントの可愛らしさもいいけど、何より、子供の感覚を映像として掬い取れているのが素晴らしい。こういうのを本当に大人の仕事というんだろうな。公開当時もヒットして評判になりました。・・今ではもう無理だろうな。
フランケンシュタイン
午前十時の映画祭13、にて観賞。
1931年のボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタイン』が劇中で使われてます。
怪物フランケンシュタインに興味を持つ少女が主役なんだけど、少し意味が分からなかった。
純真無垢な少女を描いてるって事かな?って思ったけど、調べてみたら違うみたい…
スペイン映画で、スペインの田舎が舞台ですが風景が美しいです。
それを観てるだけでも楽しめます。
絵画みたい。
この映画が本当に描いてる事を知りたいって方は、
まず観てみて、自分で感じてみて考えてみて、そのあと調べて答え合わせしては、いかがでしょう。
アナが可愛かった。
スペイン内戦が終わった翌年の1940年、6歳の少女アナが暮らす村に映画フランケンシュタインの巡回上映がやってきた。映画の中の怪物を精霊だと思うアナは、姉から村はずれの一軒家に怪物が潜んでいると聞き、その家を訪れた。するとこそには謎めいたひとりの負傷兵がいて・・・てな話。
良くわからないストーリーであまり面白くはなかったが、アナ役のアナ・トレントは可愛かった。
これこそ映画鑑賞。
映画でしか表現することができないであろう美しさが、徹底して抑揚を抑えられた撮影技術とテンポによって、最大限に引き出されていた。子供が世界に対して持つ危うさと密かな関係が、この情景をより引き立たせていた。明確なストーリーや教訓や意義がなくても映画が映画として充分に成立することがよくわかる映画。
私には理解できない映画だったが、他のレビューを読んで理解できた。
名作との評価の定まった映画であるが、いままで観る機会がなかった。たまたま「午前10時の映画祭」で上映されると知り、鑑賞した。正直な感想はタイトルの通りである。
上映後に映画評論家町山智浩氏の解説があるとの掲示があった。しかし、私が観た上映館では解説がなかった。この映画は何が言いたかったのだろうという「もやもや」だけが残った。
レビューを読んで、この映画の舞台はスペイン内戦時代で、映画製作時にはフランコ独裁政権はまだ健在だった。故にあからさまな政権批判はできず、隠喩や暗喩に頼らずを得なくなり、象徴や詩的な物に富んだ直ぐに理解できない作品となってしまったことがわかった。
理解することはできたが、この映画を観ていて楽しかったかと問われれば、「NO」である。主人公の女の子の可愛さだけが印象に残る。私には一度鑑賞すればいい映画に感じた。
10年後或いは20年後にまた鑑賞してもいいが、もしかすると、私はもうこの世にいないかもしれない。この映画が暗喩しているように。そういえば、映画の題名だって意味深ですよね。ミツバチは独裁政権下でのスペイン国民だと思えます。主人公の父が述べる働き蜂の説明からそう感じます。
ちびまる子姉妹とは
全然違うなあ、ピアスしてるし憂いが有るし。画は素晴らしいし、性衝動とか、大人への目覚めとか色々ぶち込んでいると感じたが、油断していると睡魔が・・・
「レイジングブル」で懲りた前・後解説、上映前はずっと目を伏せていましたが、後は参考になりました。ただ苦痛なので喋りのプロを使ってほしい。
となりの"闇"トトロ
なるほど。中々に(自由が)厳しい時代に作られた、何もかもが疲弊しきっていた頃のスペインでの物語。そういう側面でみても、強烈な皮肉が隠されていて「うむ」となるのだが、"死"の興味に取り憑かれる、年頃の姉妹の物語としても秀逸。大人になればなるほどにソレは身近になってきて"怖れ"と同義になってくるから、意図的に考えない様になるし両親からもそんな雰囲気を感じるのだが、姉妹はどこ吹く風。確かに自分もそんな感じだったな…なんて思いつつも、ひたすら美しい姉妹に惹き込まれていきました。なんだかちょっと現実味のない美しさだよね。二人とも。
イザベルはアレ以降居ない方に一票。
不思議な映画だった
姉のイサベルの眼差しが恒松祐里さんによく似ていた。妹のアナの面影は少しだけNHKの林田アナウンサーを思い出した。
映画「フランケンシュタイン」を見たくなった。
これから見る人へのアドバイスとしては
1.睡眠をきちんととって見に行くこと
2.何らかの解説を読むか見るかして、行くこと
Buenos dias !Don Jose
午前十時の映画祭にて
スペインの片田舎風景 何にもない所で木が一本だけの草原、泥濘みとても趣のある懐しいような映像 おとんの職業何?夫婦訳アリ?と思ったけど、裕福そうなお家 学校や映画館等の建物、子供達の服もお洒落だな 授業の様子も面白い 肝心の負傷兵のシーンはそんなにないけど、子供の頃って恐いものとか妙な事信じてたりとかあんな感じだった アナ役の子役さんお目々クリクリでとても可愛らしい
ギレルモ・デル・トロ監督この映画好きなんかな?と思った
定期的にリバイバルして欲しい名作
『午前十時の映画祭』で30年振りにスクリーンで鑑賞。
調律が狂ったピアノで母親が奏でる曲はソロンゴ。詩人ガルシア・ロルカが採譜して有名になった古いスペイン民謡。スペイン人であればこのメロディからスペイン内戦で銃殺されたロルカへ思いが及ぶものと思われます。詩も残されていて、思いの届かぬ恋人のことを歌っているようです 。
その他、スペイン内戦とか独裁政権とか、初回鑑賞時より当時のスペインに関する知識は増えているのですが、残念ながら感性は衰えたのか、初回ほどの衝撃はありません。
しかしながら、初回鑑賞時はアナ一人に持っていかれた心を、今回はイサベルにも向けることが出来ました。どこか死の匂いがする家族の中、ひとり現在進行形で生きてる感じがするイサベル、良いですよね。
絵画のような美しさ
とにかく画面が美しいですね。
井戸のある小屋を見下ろすシーンや、姉妹の前を汽車が通り過ぎるシーンなど、印象的でずっと見ていたくなります。
ストーリーは明確なモノは有りませんが、まさにアートでした。
午前十時の映画祭で、詳細な解説付きという新しい試みも作品の理解を深める為に良かったです。過去にも有ったのかな?
23-105、115
初めて観たのは10代の頃。
いつか劇場で観たいと渇望していた名作。
遂に念願叶いました😄
なんとも言えない感動と刹那さ、
アナの表情、瞳のチカラ、
美しい映画です。
10代の頃は理解できなかったシーンが、
少しだけ理解できました。
早起きした甲斐がありました。
もう一度観たいですねぇ☺️
何とも言えない寒さ、温かさ
ほとんど説明の無い映画なので
難しい映画だな、と思うのが前半
冷えている夫婦関係
閉塞感のある村
唯一の娯楽が映画
そんな中で、天真爛漫な姉妹が織りなす優しい世界
時代背景は1940年とのこと、スペイン内戦時代
天真爛漫な姉妹を優しい目で見る映画
かと思ったが、最終的に
夫婦関係に明るい兆し
いなくなったアナの発見
全てが前向きになり映画が終わる
とても良い世界観、淡々と進む描写、私に合っている映画だった
時代背景を照らし合わせると
個人的にはギレルモ・デル・トロ監督の
パンズ・ラビリンスに通じる何かを感じた
この映画を突き詰めるとパンズ・ラビリンスになる気もする
もう一度パンズ・ラビリンスを見たくなった
悪とは何か
スペイン内戦についての映画であることは間違いないだろうが、一人の少女(幼女)の心の旅と成長譚であることも間違いないだろう。スピリットに裏打ちされた個としての“私”。宗教画のような画面が、一国の一時代の話よりも普遍的な世界を開く。
幻想的で美しい
午前十時の映画祭
長編はデビュー作から50年くらいで作品を4本しか発表していないビクトルエリセ監督のデビュー作。
町山智浩の解説がはじまりと終わったあとにあってよかった。
淡々とした語り口だけど、画面すべて美しくて幻想的な感じすらした。
閉塞感と立ち込める死の匂い
午前十時の映画祭で初見。
本編の前後に町村智浩氏の解説というかネタバラしが付いている。町村氏の評論全般には好感はもっているのだけど今回のこれはやり過ぎかなと思った。フランコ体制が終焉した後に監督はじめスタッフが映画について語ったことが元ネタではあるのだけど、あのシーンの意味は、とかあの配役の位置づけは、とかいちいち政治体制と紐づけて答え合わせをするのはちょっとね。
映画は最終的には観る人に委ねられるものだと思っている。監督の意図から離れたところで観客が感銘を受けるってこともあり得るわけでそれが表現っちゅうものではないんかい。
私自身はタイトルにした通りの印象をこの映画から受けそれはそれでなかなか得難い体験でした。
それ以上の細かい説明はいらないんだけどね。
スペイン内戦
過去の名作百選としてよく出てくる本作
今回、初鑑賞
前情報無く観た感想としては、主演の少女が魅力的ながら地味でよくわからん
映画の前後で町山さんの解説があり、なんとか理解する(フランコ政権下でメッセージが込められているらしいベンキョーニナルナ~)
デル・トロ監督作「パンズ・ラビリンス」は本作からの影響らしいので、改めて観てみたい
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