「見る人の状況により評価が分かれる」ミツバチのささやき うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
見る人の状況により評価が分かれる
もう40年以上昔に作られた作品なのに、古臭くならないのは奇跡と言えるでしょう。
私は、何度もこの作品を鑑賞しようとしては途中で断念し、それでも「駄作」と決め付けずにこの機会を得ました。
子役の印象的な目の演技。シンプルで共感を感じるストーリー。押し付けがましくならないカメラワーク。必要のないモノは極力排除した美術、衣装など、この作品に凝らされた意匠の数々はその後の映画人に多大な影響を及ぼしたマイルストーンとでも言いましょうか。
それは、まるで当たり前のように壁に掛かっていて、見る時、人、条件によって感じ方の違う名画のような、ま、映画なので実際「名画」ですが。そんな作品でした。
今の私には、本当に癒しになる、それでいて考えさせられる、素敵な映画です。
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