「ひどく陰鬱な作品だった」ミツバチのささやき エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
ひどく陰鬱な作品だった
伝説の作品に映画館で出会える喜び。
ビクトル・エリセも自分にとっては伝説だった。
これはフランコ独裁政権末期の1973年に発表された長編監督第1作。舞台はエリセが生まれた1940年頃のスペイン🇪🇸の小さな村。
そう、内戦が終結しフランコが政権を握った頃。
メチャ可愛い少女アナのポートレートだけを40年近くイメージしてきたのだけど、実際にはひどく陰鬱な作品だった。
検閲を掻い潜るために散りばめられたであろう暗喩が今となっては観る我々にことごとく解釈を求める。
ロシア🇷🇺の影響下にあったポーランド🇵🇱時代のアンジェイ・ワイダ作品を思った。
平和ボケした自分が果たしてエリセの思いをどれだけ汲み取れるのだろう。「最悪の解釈」をもってしても足りない。
片付けられたお姉ちゃんのベッド。
焚き火🔥を跨いで遊ぶ子供たち。
そう、彼らの衣服に火が燃え移ることはない。
果たしてフランケンシュタインと出会ったアナは?
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