「アナの瞳の中に」ミツバチのささやき Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
アナの瞳の中に
「瞳を閉じて」を試写で観た友人の須賀隆が、「観る前に「ミツバチのささやき」を見直しておいた方が良い」とアドバイスがあった。
ヒューマントラストシネマ渋谷で「ミツバチのささやき」を。劇場で観るのは初めてだ。
アナ・トレントのまなざしが良い。「瞳を閉じて」では50年後の彼女を見る事になるのか。
家の中や風景の構図、カメラの移動(母親が手紙を出しに来て駅舎を回り込む所等)、及び照明が素晴らしい。
映画にスペインの国政批判のメッセージが含まれていようがいまいが、映画は映画(映像)的に魅力があるもので無ければならない。
見た後でその背景を知りたい人に伝えれば良いのであって、鑑賞の前後に解説を付ける(午前10時の映画祭)と言うのは違うと思う。
「本作撮影中に撮影監督のルイス・カドラードが視力を失い、上映時間を短縮する必要があった(Wiki)」ため、カット数が足りなかったり編集で相当苦労したのではないか。
だから、必然的に説明不足、描写不足が生じて、外野ではイザベルの生死等が議論される事になっている。
アナにとってショックだったのは、父親が男を殺して時計を取り返したと思った事だろう。だから、彼女は逃げた。そして精霊(フランケンシュタインの怪物)と出会ったのだ。
「エル・スール」も後半が撮影出来ずに半分位の上映時間になったと言うし、上映時間169分の最新作「瞳を閉じて」を観て、我々は初めてビクトル・エリセの本領を知る事になるのかも知れない。
アナ・トレントのポストカードは貰えなかった。劇場のロビーには須賀隆のHiVi・1/15号の「瞳を閉じて」紹介記事が掲出してあった。
こんばんは♪
共感していただきまして
ありがとうございます😊
やはり東京はいいですね、三作共
映画館で上映されるなんて。
もしかしたら、『瞳をとじて』
を近々上映されるかもしれないので、楽しみです🦁
共感いただきありがとうございます。
仄暗い部屋で光がさす絵をみているかのような映像に見入りました。アナの澄んだまなざしはおっしゃるように惹きつけました。
彼女にならみえるものがありそうでした。