赤ちゃん教育のレビュー・感想・評価
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赤ちゃんはでてきません、ベビーと言う名のペットの豹です・・
コメディの古典として語り継がれており、バーブラ・ストライサンドとライアン・オニールによる「おかしなおかしな大追跡」の元ネタということで原点に興味が湧き鑑賞。
週刊誌に載ったハガーワイルドの短編小説を読んで笑った監督のハワードホークスが1000ドルで映画化権を買い取りダドリーニコルズにストーリーを、自身はキャラクターとコメディ部分を受け持って脚本化したそうです。世間知らずの奔放な令嬢とお堅い古生物学者というギャップが織り成す珍騒動劇だが犬はともかく本物の豹まで入れるのは実にユニーク、おまけにプロントザウルスの骨格標本まで出てくるので子供たちにも受けたでしょう。豹はロサンゼルスのルナパーク動物園の人気者インド豹のニーサで女性トレーナーのオルガ・セレステさんが調教したそうです、映画でも名演技、キャサリンのスカートにすり寄るところは猫の様です、このシーンはニーサの好きな香水をスカートに付けて撮ったようです。豹を飼いたがるランダム夫人は関西マダムの乗りなのでしょうか?、もう少し動機付けしないとキャラと合わず突飛すぎますね。映画では豹はブラジルから来たといっていますがそれならレパードでなくジャガーでしょう、劇中でも「豹(Leopard)のスペルにUは無い、Wだ」と言っていますが意味不明でした。いつもながら異国のコメデイを字幕で観るにはハンデがありすぎる気がします。
映画自体はフランスのコメディによくある拗らせものでしょう、本国よりヨーロッパで受けたようですね。好みとしては無駄なセリフが多く騒がしいばかりで個人的には微妙です、でも1938年という時代を考えると斬新であったことは間違いありませんね。
これをスクリューボール・コメディという
ケーリー・グランドを鼻で引きずり回すキャサリン・ヘップバーン。挙げ句に恐竜の復原骨格まで壊してしまう。お見事。有象無象のウーマンリブ映画より遥かにフェミニンなウーマンリブ讃歌映画だと思うけどなァ。
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