劇場公開日 1989年3月11日

「感動的だがフィクションでもある」ミシシッピー・バーニング バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 感動的だがフィクションでもある

2025年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

知的

1964年にミシシッピー州フィラデルフィアで公民権運動家3人が殺害された事件を基にした社会派映画で、シリアスで硬派な映画でありながら娯楽映画としても面白く作られてるあたりはまさにハリウッド映画(アラン・パーカー監督はイギリス人だけど)。とても面白かったし、ラストのアフリカ系アメリカ人(黒人)女性が歌うゴスペルのシーンは感動した。ジーン・ハックマンとウィレム・デフォーも名演。

ただし内容自体はあくまでもフィクションで、主人公である2人のFBI捜査官は架空の人物だし、そもそも実際にはFBIは事件の捜査に積極的ではなかったらしい。またアフリカ系アメリカ人(黒人)のFBI捜査官が出てくるが、これもフィクションで実際には当時FBIに黒人の捜査官はいなかったとのこと。最後に逮捕されていた犯人たちも実際にはあっという間に釈放されてしまったようだ。そのため事実の改変に一部でリベラル派からの批判もあるみたい。

バラージ
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