右側に気をつけろのレビュー・感想・評価
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セザンヌの絵画みたいな映画。音楽(リズム、と言った方がいいのかな)...
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セザンヌの絵画みたいな映画。音楽(リズム、と言った方がいいのかな)があって、色彩があって、ストーリーがある。
そして、キュビスムの絵画そのもののように、ひとつの画面に3つの物語が交錯している。
ゴダールの映画は、映画の世界に没入させてくれない。登場人物が死について語っているときに、掴みどころのない音楽が流れる。あるいは、絶妙なタイミングで別の人物の物語に切り替わってしまう、
時間は絶えず運動していて、過ぎ去ってしまう。だけれど、録音された音楽や撮られた映画はなんども巻き戻すことができる。何度かループする、踊るふたり、覗く女の子、閉まる扉、はそれを、象徴するのかもしれない、
目覚ましの音ではじまって(朝の起床、いちにちのはじまり)、映画がまさに上映されるところで映画が綴じられる。始まりからはじまって、始まりで終わる。ゴダールの映画は、なんだか、そんな時間の流れ、という世界の条理を乗り越えられそうな気がしてしまう、
男が読んでるミッキーの本が、蹴っ飛ばされてしまうの、なんだかおもしろかった、ゴダールの映画はさまざまな文学が引用されるけど、ディズニーの物語は、どんな位置付けなのだろう、(?)
台詞のなかに「意志によって死は選べない」のような言葉が出てくるのだけれど、ゴダールが、ほんの数日前、自らの意志で死を選んで、死んでしまったことを思った、
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