「リアリティはある」幻の光 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティはある
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が映画としてはインパクトに欠ける。是枝監督らしく、ドキュメンタリーのように物語は進み、出演者の演技も自然。冒頭、祖母が失踪するシーンがあるが、短いシーンのため、その後の人生にどれだけ影響を与えているのか、わからなかった。愛する夫・浅野忠信が自殺してしまう。数年後、一人息子を連れ、奥能登に住む内藤剛志と再婚する。夫や近所の人々も良くしてくれ、息子も馴染んでいる。弟の結婚式で帰郷した際に、亡くした夫を思い出す。ごく自然にある話。何で自殺したのか、自問するが答えは見つからず、内藤剛志に聞くと、海では漁師も不思議な光が見え、その光に誘われる気がすることがある、不思議な光が見えたのでは?と優しく答える。結局、この優しい答えに落ち着いたのだろうか。もっとこの後きっと何かあるだろうと見ていくが、結局何もなく、おさまって、一緒に暮らす。ちょっと期待外れでした。
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uzさんのコメント
2024年9月2日
今さらの共感に対して、コメントまで頂いてありがとうございます。
日常から人と成りを浮かび上がらせようとしてるのかもですが、効果的に感じませんでした。
今の是枝監督なら、100分程度でこれ以上のものに出来るのでは。
『怪物』は、個人的に好きな監督の色とは少し違いましたが、良い作品でした。
トンネル、是非念頭に観てみてください。