マウス・オブ・マッドネスのレビュー・感想・評価
全2件を表示
【”人間の正気を奪う本”スティーブン・キングも真っ青のベストセラーホラー作家の本の世界に囚われた男を描いた作品。ヤッパリ、ジョン・カーペンター監督は凄いなあ。】
■保健調査員のジョン・トレント(サム・ニール)は、失踪した作家サター・ケイン(ユルゲン・プロフノウ)を探して、新作「マウス・オブ・マッドネス」の原稿を受け取るよう出版社から依頼される。
調査を開始したトレントと出版社のリンダ・スタイルズ(ジュリー・カーメン)は、やがてケインの小説に出てくる架空の町ボブズに辿り着く。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・最初から、オカシナシーンで始まる。ジョン・トレントは何処か、常軌を逸していて刑務所に収監される。彼は黒いマジックで顔中に黒い十字架を書いているのである。
・その後、保健調査員のジョン・トレントが、失踪した作家サター・ケインを探すことを出版社から頼まれ、出版社のリンダ・スタイルズと車で、架空の町ボブズに行くところから物語は狂気性を帯びて行く。
・その町では、斧を振るう人たちが氾濫しており、荒廃している。そして、作家サター・ケインと会ったジョン・トレントは、彼の狂った本の世界に呑み込まれて行くのである。
<マア、良くぞこんな不可思議な映画を作ったモノである。ジョン・カーペンター監督ってヤッパリ凄いのである。>
よかった
ホッブスエンドに向かう夜道で自転車を追い越すくだりがすごく魅惑的でよかった。ホテルの壁の絵も面白かった。
全体的な作りこみが見事で、演出の切れも素晴らしく編集も冴えに冴えている。カーペンター監督の油が乗り切っている感じがした。
しかし、小説を読んで、読んだ人全員が発狂するというのはどう考えても無理がある。出版にこぎつけることができない。まして映画化なんてシナリオが完成しないだろう。
『ニューヨーク1997』や『遊星からの物体X』が見たくなった。
全2件を表示