ペリカン文書のレビュー・感想・評価
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なかなか難しい、、、
一度観ただけでは『こんな感じか』で終わってしまう
登場人物の構成が単純では無いので
二度三度観ると、より面白さが分かってくる気がする。
それにしても30年も前の映画なのに
引き込まれる魅力は素晴らしい。
デンゼル・ワシントンもジュリア・ロバーツも若いw
逃げ足速すぎ🤣
絶滅危惧種のペリカン
ガルシアは本当の告発者
久しぶりに鑑賞しました
デンゼルがカッコいい。ジュリア・ロバーツが若く美しい。 ジュリア演...
大統領専用車での補佐官の提案が結末だった方が…
「大統領の陰謀」のTV放映を切っ掛けに
ビデオレンタルして
評判の高かった「隣人」も併せて観たが、
アラン・J・パクラ監督は、やはり
「大統領…」等の“政治絡み”のサスペンス
の方がお似合いだ。
1994年のロードショーの後、
一度テレビでも観た記憶があるが、
自然保護運動が絡む陰謀だったこと以外は
ほとんど覚えていなかったので
非常に興味深く鑑賞することが出来た。
また、TVでは民放の短縮版だったろうから
久々のノーカット版だったかも知れない。
主人公2人が暗殺者から逃れる数々のシーンは
少し御都合主義過ぎて、
結果2人の活躍が成功裏に収束するのは、
グリシャムの原作がどうであれ、
アメリカ映画らしく、なのだろう。
しかし、私だったら大統領補佐官が
大統領専用車の中で語ったように、
権力側が主人公2人を消した上で、
それまでの支持者をも葬り去り、
スキャンダルを逆手に
大統領再選を図る結末を選択するだろう。
後味は良くはないものの、
政治の世界の闇と権力を浮き彫りにして、
より作品に深みを生んだと思うのだが、
そうはならないのが
アメリカ映画でもあるのだろうと思った。
アラン・J・パクラ監督の
「ソフィーの選択」はその質においても
テーマ性においても別格の名作だと思うが、
総じて、
彼の作品は世俗的なサスペンス物よりは
政治絡みの作品に上手さを感じさせる。
この作品ではもう一捻り欲しかったものの、
「ソフィー…」や「推定無罪」でも
優れた脚本を手掛けていることを考えると、
監督としてだけではなく
脚本家としての能力も高い映像作家だった
のだろうと想像もした。
一法学生が書いた仮説文書
最高裁判事ふたりが殺された。ジュリアロバーツ扮する24歳のロースクール学生ダービーショウは、事件について調査を開始、暗殺の黒幕について後にペリカン文書と名付けられた論文を書いたところ恋人の大学教授が爆死しダービーも狙われた。一方、デンゼルワシントン扮するグレイグランサム記者に暗殺の黒幕を知っているとガルシアと名乗る電話が入った。ダービーもグランサムに電話した。
久しぶりにジュリアロバーツを観たね。さすがに重みが違うな。一法学生が書いた仮説文書が大統領まで渡るのは信じがたい展開だがこの映画の根幹だ。自分が書いた文書でホワイトハウスをもゆるがす連続殺人が起こるのはかなわんね。この映画を観るのは何年かぶりで3回目くらいだが、命をかけたスリル&サスペンスで思わず夢中にさせてくれる作品だね。
最近はあまり見ない、地味だがなかなか面白いサスペンス
地上波でやってて面白そうだったので見ました…が、最初の15分ほどは手が離せず、途中からの視聴です(^^;
サスペンスやミステリーって、最初の10分15分見てないともうよくわからない!ということが結構ありますが、こちらも先にあらすじを読んでいなければついていけなかったかも。序盤はほとんど人が殺されるシーンだったみたいです。
あらすじ:
法学生のダービーは、授業用のレポートにワシントンD.C.で起きた最高判事殺人事件を調べ、独自の調査の結果と仮説を書く。しかし、書き終えてみると自分でも馬鹿馬鹿しい妄想だと感じられ、自分の授業を担当している大学教授であり恋人でもあるキャラハンに遠慮がちにそれを提出する。しかし、それを読んだキャラハンは「なかなか面白い仮説だ」と親友のFBIに見せたことから、そのレポートがFBIの長官やホワイトハウス関係者まで回っていく。レポートは「ペリカン文書」と名付けられ、ホワイトハウスの権威を揺るがすような事実を指摘しているとして、著者のダービーは命を狙われることになる。恋人がファンだと言っていた新聞記者に助けを求め、共に逃げながら調査を進めていく。
確か携帯も出てこず、懐かしのビデオテープ(所謂VHS)が使われていたので結構古いなーと思っていたら、1993年製作だそう。アメリカでDVDが商用化したのが1997年で、一般に浸透したのはもっと後でしょうから、まだVHSとブラウン管TVなんですね。…でも、携帯はあったでしょ…?
携帯電話は日本には1985年頃からあったそうで、1993年のアメリカなら小型化した、せめてPHS辺りの型は出てそうですけどねぇ。
何故か皆、ホテルに備え付けの固定電話とか電話ボックスとか使って盗聴されまくります。固定電話でも盗聴されるなら、いっそ携帯の方が話しながら移動できるだけまだマシだったんではと思うシーンもちらほら。
データも多分、紙よりフロッピー辺りが普及してたんじゃないかなぁ。PCは出てくるし。
色々気になって気になって。それとも1993年製作だけど設定はもっと前の時代??見られなかった最初の15分に説明があったら悪いけど。
ともかく、そういう古い時代の作品なので「ホテルで電話待ち」とか「衣服と場所を指定して待ち合わせ」とか、昭和あるあるが満載。それがもう楽しい(全然楽しい状況じゃないんだけど)。
主演ジュリア・ロバーツは、まだ可愛さの残る若さでしたが、既に演技が出来上がってる!
本作も出世作の1つだそうですが、これより前にも既に二度も受賞経験があったようで、安定した演技でした。恋人を失った時の動揺やすぐ傍にいた男が撃たれて呆然自失の表情など、若くして受賞するのも納得。
共演のデンゼル・ワシントンは、今まで何度も主演張ってるのは知ってたけど、何故か一度も見たことがなかったので、本作で漸く見られて良かった。他の作品で確か警察?ボディーガード?役や、殺し屋役をやっていて、恐らくガンアクション系の俳優なんだろうなーくらいに思っていたのですが、約30年前の本作でも既にチャキチャキした身のこなし。こうやってキャリアを積み上げてったんですねえ(しみじみ)。
また、安易に主人公達を恋愛関係にしなかったのも好印象でした。男女が出てくると何でもかんでも恋愛絡めるのやめてほしいですねえ。その割に主演級の2人が同性同士だと、未だに意地でも恋愛関係にしないのも、ハリウッドの「同性愛への寛容さ」が口だけなんだなーと感じます。
ただ、本作で主人公2人が恋愛関係にならなかった…というより、互いに気持ちはありそうなのに、明確な「恋」を示す行為がなかったのは、デンゼルが過去に映画で共演白人女性とキスしたところ、試写会で激しくバッシングされ、以降白人女性とのキスは一切しないと決めているからだそう。
後のインタビューで、デンゼル自身が「白人男性をターゲットにした映画で、白人女性とキスなんかしたら叩かれる」と答えています。
少なくともこの時代、この時点では大作映画のターゲットはほとんど「白人男性」であり、オマケで白人女性、黒人男性ときて、最後に黒人女性だったんだろうなと(働ける女性が少なく、特に黒人はまともな職に就けなかったため)。
そんな時代に主役級で活躍し、受賞まで果たしているデンゼル・ワシントンの努力はどれほどのものだったのか…本作でもその存在感を遺憾なく発揮しています。本作ではただのジャーナリストのはずなんですが、何故か立ってるだけで頼もしい。
基本的に、台詞がなくても心情を伝えられる演技ができる人は、かなり演技が上手いと言って良いと思うのですが、本作の2人はまさしく。ストーリーにあまり起伏がないために、演技派を起用したのでしょう。どちらも役柄に合っていたと感じますし、笑顔もシリアスな表情も良く、入り込めました。
ただ、記憶力の悪い自分がすごーーく気になったのは、とにかく登場人物が多い!
こういう政治サスペンスものに多いんですが、とにかくFBIだの、CIAだの、殺し屋だの、ジャーナリストだの、政治が関わると色んな組織、それに関係する人々がワラワラ出てきて、そんなに覚えてらんねーよ!と途中で考えることを放棄しました。多分見てて「コイツFBIだっけ?」と思ってる奴がCIAだったり、「CIAか…」と思ってる奴が殺し屋だったりするんだろうなぁ。もうそのくらい色んな奴が出てきます。
しかも「お前さっきまでいなかったじゃん」という奴がシレッと増えてたり、殺された奴の名前がだいぶ後になって出てきたり、急に変な団体の話が出てきたり、もう何が何だか。
人の顔と名前覚えるのが得意な人じゃないと、途中で「ワー何かもうどうでも良いやー('A`)」ってなると思います。
そして、敵側の盗聴してる様子がいちいち出てきて、最後の方はもはやコントか?って感じで笑えてきます。昔は犯罪者も大変だったんやな…
とはいえ元が弁護士の経験もあるベストセラー作家の小説ということもあり、内容はなかなかのもの。シリアスの中に挟むコメディシーンやセクシーシーンなど余計なカットは全くなく、全体の纏まりは良かったし、政治サスペンスとしての重厚感もあったものの、このシーンでこの演技、何か意味あるのかな?と思ってたら一切意味のない演技だったんでは…?と見終わってから思うところもあり、何かモヤモヤする部分も。何か意味あったのかなぁ。
本作は141分だそうで、地上波だからだいぶカットされてる可能性もあり、余計モヤモヤ。
まあでも割と序盤は「何だろう?」と思わせてくれ、後は随所にハラハラする展開が挟まれるため、政治ものとはいえ身構えず、普通の映画として見られると思います。アメリカの政治問題(特に汚職)について詳しい人は、もっと楽しめるかも。
小説の方が、表現の仕方という意味で面白かったかもしれないと思わなくもないですが、映画は俳優も演出も良かったので、これはこれで満足です。
2020年の大統領選挙で何故かアメリカの政治に関心を持った人が多かったようなので、まだ熱が冷めていないなら、これを機に政治ものに手を出してみるのも面白いかもしれません。
地味だが堅実な作品
派手さはないのであまり強く印象には残らないかもしれませんが、堅実な作品でした。
権力に立ち向かう話は燃えますね。
緊迫感でドキドキさせられるシーンもあって良かったです。
文書の内容には衝撃はなかったものの、なるほど…と納得できました。その後の証拠を追うあたりが一番ワクワクしておもしろかったですね。車のエンジンをかけそうでかけないところとか。
タイトルの意味が作中でわかるところも良かったです。
悪い点としては、ホワイトハウス、FBI、CIA、暗殺者などの多くの人物が登場するのですが、中にはあまり特徴がない人もおり、誰がどこの所属でどう動いているのかが分かりにくかったです。
デンゼルワシントンとジュリアロバーツの演技もいい。デンゼルワシントンの誠実で、さりげない優しさも持った雰囲気が役に合っていました。ジュリアロバーツも芯が強い役で、美しかったです。
戦友のようになっていく2人の関係が素敵でした。ラストの雰囲気も好きです。
殺人事件の論文
何が足りないのか、2回目でよく分かった。
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