ベティ・ブルー 愛と激情の日々のレビュー・感想・評価
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ヒステリックを起こすほどの愛と激情の日々を感受できているのだろうか
邦題通り、愛と激情の日々をみた。
惰性で見始めたが、最初のカットにびっくりしてしまった。飛び起きた。
中年男性のゾルグは、ベティに出会ってから毎日のようにセックスに耽る日々を送る。そして自由奔放で時にヒステリックを起こすベティに、誘われながら住まいを移ろい、生活を変えていく。
何か成長や進展があるわけでも、結末はあまりにも悲劇的である。だが私はヒステリックを起こすほどの愛と激情の日々を感受できているのだろうか。ベティに会うことができているだろうか。問われている気がする。
とにかくベアトリス・ダルが美しい。自由奔放でヒステリックを起こすベティが本当に生きているように思わせる演技だった。
またベアトリス・ダルはジム・ジャームッシュ監督の『ナイト・オン・ザ・プラネット』で盲目の女性を演じている。偶然だとは思うが、繋がりも感じて嬉しかった。
ジャン=ジャック・ベネックス監督による傑作!
映画『ベティ・ブルー』は、『インテグラル リニューアル完全版』と『愛と激情の日々』のどちらを先に観るかによって、観た後の印象が異なる作品だと思う。
前者が「女性の愛、そして男の愛」を描いたのに対し、後者は「女性の愛」を中心に編集したあったもので女性ベティの激情が際立つ映画となっている。(公開は後者が先)
映画『ベティ・ブルー インテグラル リニューアル完全版』は約10日前に観たばかりなので、この『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』を観ると「あぁ、あそこが削除されている…」などと思いながら観ていた。
『インテグラル』(185分)と『愛と激情の日々』(121分)とは約1時間の違いがあるが、物語の基本的な流れは、配管工で作家を目指す青年と情熱的な若い女性の激しい恋愛を描いたものであるのは不変。
ゾルグとその友人エディの男二人が、声にならないほど笑いまくるシーンは、観ていて爆笑もの。人が笑いこけているシーンで笑わせてくれる。
この作品、全編にわたっての「各場面の構図が見事」であるだけでなく、「あるシーンから次のシーンに切り替わった時に、その切替えの意味が観る者に伝わって来るシークエンスが素晴らしい」のである。
分かり易い例では、「ある男を映したシーン」→(シーン切り替え)→「その男の視線で観たシーン」といったシークエンス。
詳細の記載は、『インテグラル』にも記載したばかりなので割愛するが、本作もジャン=ジャック・ベネックス監督による傑作であることは間違いない!
[補記]
『インテグラル』鑑賞直後にも思ったのだが、あの『カッコーの巣の上で』が観たくなる。
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