ベッドかざりとほうきのレビュー・感想・評価
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思い出故の贔屓、ただ映像美は掛け値なし
幼稚園の頃夢中になって観てた一本。普通の映画なら子供がダレそうな会話パートも、ソレ自体が御伽噺じみた街並みとデヴィッド・トムリンソンの独特なオーラで持って間が持つのが不思議。とにかくベッドでの移動を初めとしたビジュアル的な快楽が矢継ぎ早に来るセンスオブワンダーな魔法描写が見どころで、服や甲冑のこと細やかな動きはディズニー御家芸のアニメパートが霞む感動。コレにやられた自分は小さい頃、無機物フェチというか、物が一人でに動き出すというシチュエーションに並ならぬロマンを感じる性分を得てしまいました。
…最もコレは、難しい言葉もよくわからない幼稚園の頃の記憶による贔屓目もあるかもしれませんね。大人になるまでは戦争を背景にしていることすらよくわかっておらずに観てたくらいですから。
魔法で戦争を終わらせる
1940年、ナチスがイギリスに侵攻しようとしていた頃。戦争を平和的に解決しようとする魔法(?)を教えてもらいたかったブライス。ベッド移動の魔法によって、子どもたちとロンドンの教授のところへ飛んで行く。そこで物質移動の魔法を覚えたかったのだが、それは絵本の世界にあるナブンブ島の王が持っていた・・・途中から実写とアニメとの融合になり、いかにも子供向けの映画に変わったかと思うと、終盤にはナチスが海から侵攻してきた・・・
ジェシカおばさん、ミス・マーブルでお馴染みのアンジェラ・ランズベリーが主演。出来の悪い新米魔女だが、それを教えていた教授は手品師ではあるが魔法なんてできないインチキ通信教育業者。わけのわからない展開である。まぁ、子供向けと思えばしょうがない。楽しい冒険を終えたときに子どもたちから“新しいパパ”なんて言われたところは感動的ではあるが、ナチスを操った鎧軍団で追っ払うところで幻滅。全体的にもミュージカルなのにインパクトが足りない平凡な内容。本当に平和的に戦争を解決できるような展開だったらよかったのにな。
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