「ジュリー・アンドリュース!!!」プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
ジュリー・アンドリュース!!!
劇中、彼女が披露する「Your Crowning Glory」は最高です。
女王が恵まれない子供たちを別荘に招待し、パジャマパーティを開催するという、ちょっとありえないようなシチュエーションで、最初は嫌々ながら、見事な歌を披露してくれます。軽く流して聞いていたものの、「このおばあちゃん、妙に上手いな。何か聞いたことのある歌声だな。」と、思っているうちに冷静に考えたら、「この人ジュリー・アンドリュースじゃん!」と気付き、大興奮して聴き惚れてしまいました。
続編にがっかりしたという意見も多いようですが、私はパート2の方が映画としての満足度は高いと思います。
確かに、ダサダサの高校生がプリンセスに変身するという要素は失われたものの、その分、王室の恋愛事情に的を絞ってストーリーを展開しやすく、もともと影の薄かった男の子マイケルも出さなくて正解だと思いました。
クリス・パインは売れっ子になって、ギトギトのエネルギッシュな役が板についてきましたが、こんなさわやかな王子様キャラが似合うルックスだったんですね。
これを見て彼のファンになった人は、むしろ最近の野性味あるクリスにがっかりしていたりして。
アン・ハサウェイは顔が派手で手足も長いので、やっぱりコメディやミュージカル調の映画に抜群の順応性がありますね。ジュリア・ロバーツをそのまま若くした感じに見えるんです。監督も「プリティ・ウーマン」路線を狙っていたのでは?
でもダサダサの女の子がキレイに変身するというコンセプトはもっと落差を出したほうが効果的なのに、アンは初めからそこそこ綺麗なんです。
女の子の変身願望を実現すると言えば、この後「プラダ…」で大成功を収めることになるのでどうしても見る人はそこに期待してしまうんでしょうか。
でも、今作ではラブ・ストーリーに重点を置いて展開したのが良かったと思います。
私は、「1より2派」です。続篇の方が楽しめました。