ブレードランナーのレビュー・感想・評価
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「ホームシックだが、帰るべき家はない。」
レビューの表題は、人造人間 レプリカントのリーダー役のルトガー・ハウアーの台詞。
全く別のSF小説でも見かけた問題提議「故意に造り出されたものは、粗末に扱われても当然の存在なのか?」
2年後の2019年に設定されている、ということに驚いた。
こんな世界には(今のところは)成っていなくて良かった。。
子供の頃は、映画を身近な娯楽として楽しんでいたので、人が死んだり、悲しいこと、恐いものなどをわざわざ映画で観たくはないと思っていた。
少し成長した今は、映画の起こす問題提議が波紋のように人の心に影響を与えて、不安を解決し未来をよりよいものに創り変えうるのだと思っている。
などと、何だか真面目ぶったことを言ってみたけれど、構えずに観ても楽しい作品だと思う。
CGを使わない映像がとても素晴らしくて、純粋に感動!
視覚効果の工夫がとても美しくおもしろく、見応えのある作品。
評価5の映画史上最高傑作10選+α
アクションじゃないんです。
正直、驚嘆の一語です。
攻殻機動隊やマトリックスのルーツに触れたような気がしました。
私にとってはSF作品では間違いなくオススメしたい作品です。
ただし、このレビューを読んで下さってまだご覧になっていない方は、間違ってもよくあるアクションものだとは思わないでください。思わぬしっぺ返しをもらうかもしれません。
というか、この映画はアクションものではないです。
では何なのか。残念ながらSF映画としか私には言えません。
けれども、ジャンルではなくこの映画のテーマを私なりに端的に
表すとしたら、
「恋人もしくはあなたがアンドロイドだったらどうする?」
ですね。判定するのに機材が必要なくらい人間に似せて作られ、感情が宿ったアンドロイドと普通の人間とでは何が違うのかということを映画の中の様々なシーンで問いかけてきます。
人間とは何か、社会とは何か、生命とは何かを悶々と考えさせられる素晴らしい作品です。
3.4
ザ・SFって感じ。もう何年も前の作品だけど、今見てもおもしろい。よく考えられているなあと思った。
この映画は人工知能をテーマにしているけど、レプリカントはどちらかというと人工生命だ。人工知能は情報技術とか科学の分野だけど、人工生命は生物工学であると思う。
ロボットが感情を持ち、それが暴れると収拾がつかなくなるので、今のうちに何か手を打たないといけない。この映画はいろんな議論を呼ぶとても重たいテーマを扱っていたと思う。
映画全体はなんかどんよりしていて、暗くて気分が沈む雰囲気だった。クライマックスはもっと大げさに派手にするべきだったと思う。
クライマックスは本当に衝撃的だった。知能の塊であるロボットが、感情のみで動き、狂気を見せた。あんなマッドな感じはもはやロボットではなかった。すごく怖かった。
ハリソン・フォードはハン=ソロみたいな方が好き。冷淡な感じより、バカをしたり、躊躇しない行動派の役の方がすき。見た目も歳とったハリソン・フォードの方がなんとなくすき。
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