「サイバーパンクSFの金字塔」ブレードランナー かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
サイバーパンクSFの金字塔
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悪夢的未来世界を描かせれば随一のフィリップ・K・ディックの長編「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を、リドリー・スコット監督が映画化。
主人公デッカードは人間社会に潜むレプリカントと呼ばれるアンドロイド(人間型ロボット)を見つけては狩るバウンティハンター。
すでにハンター稼業を引退していたデッカードだが、ロス市警の要請で、殺人の罪を犯したレプリカント4体を捜査することになった。
逃げたのは最新式のレプリカント・ネクサス6型、その開発者であるタイレル博士から情報を聞き出そうと訪れた時、秘書の美しき女性レイチェルと出会う。
酸性雨が降りしきり、空中にまで電飾が浮かぶロス・シティ。
シド・ミードデザインのレイアウトの画面いっぱいに、SF的ガジェットを詰め込み、地面を水浸しにしてに光を散乱させ、それまでのハリウッド映画を一瞬で古いものにした……はずなのに、公開当時はファンのカルト人気のみという寂しい興行収入だった。
しかし公開が終わってしばらく、各国から高評価の声があがり、リバイバル上映が相次ぐにつれて人気が爆発、日本国内でもフォロー作品が多数作られ、誰もが認める金字塔となった。
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