「リドリー・スコット監督と奇跡の日米アンサンブルキャストで贈る日本が舞台の傑作ハードボイルドアクション」ブラック・レイン Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
リドリー・スコット監督と奇跡の日米アンサンブルキャストで贈る日本が舞台の傑作ハードボイルドアクション
とにかくキャスティングが豪華
マイケル・ダグラスさん、アンディ・ガルシアさん、高倉健さん、そして本作が遺作となった松田優作さん
今考えると奇跡とも言える超豪華なメンバーが揃っていて見ごたえ満点
このキャストが実際に日本でロケーション撮影を敢行したっていうのが凄い
しかもロケ地が大阪で撮影監督はこの後アクション映画の大傑作『スピード』(1994)を生み出すヤン・デ・ボン監督、それに加え本作のリドリー・スコット監督は『ブレードランナー』(1983)で荒廃したLAを魅力的に描き今もなおSF映画の金字塔としてカルト的な人気を誇る名画を生み出した名匠、そんな2人が80年代当時の混沌・雑然とした日本をメチャクチャかっこよく撮ってくれています
ストーリーはマイケル・ダグラスさん、アンディ・ガルシアさん演じるニューヨークの刑事が日本を舞台に高倉健さん演じる松本刑事の協力を得て松田優作さん演じるヤクザを追う骨太のクライム・アクション
日米の刑事が始めは半目しながらも柔和していき友情を育んでいくと共にマイケルさん演じるニック刑事の心の成長も描く熱いストーリーでとても見ごたえがあります
高倉健さんや松田優作さんだけでなく、若山富三郎さん、神山繁さん、内田裕也さん、國村隼さんなどのたくさんの日本人キャストが出ていて皆さん すごく頑張っています
そんな極上のストーリー、映像、キャストに加え、ハンス・ジマーさんの音楽もメチャクチャカッコいいです
さらにグレッグ・オールマンさんの歌う主題歌『I'll be holding on』が哀愁たっぷりで本作のイメージにピッタリ合っていて素晴らしく、ラストの描き方も含めて見応えのある本当に良い作品を観たなと思える大傑作です