劇場公開日 1972年2月26日

「とても男臭い刑事ものの秀作」フレンチ・コネクション Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とても男臭い刑事ものの秀作

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

総合:80点
ストーリー: 75
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 65

 映画用の余計な見せるための演出を排してドキュメンタリー調に撮影をしているため、真剣度や緊迫感が強く伝わってくる。かみついたら離さないブルドックのようなしつこい獰猛な「ポパイ」ドイル刑事を演じるジーン・ハックマンはぴったりのはまり役。狡賢い敵役のアランを演じたフェルナンド・レイの存在感も高い。薬を隠しているとみられるリンカーン・クーペを一晩中見張って車を解体する場面の執念は見物だし、彼が地下鉄の中で尾行をまく場面は面白いし、ドイルが狙撃犯を追いかけて地下鉄を車で追いかける場面は迫力がある。犯罪者が暖かなレストランで幸せそうに食事を楽しみ、外で刑事が震えながら立ちすくんで監視をしている場面を対照的に描く撮影手法も見事。

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Cape God