「王道エンタメアクション」フェイス/オフ フジヤマさんの映画レビュー(感想・評価)
王道エンタメアクション
めちゃくちゃ久しぶりに観ました。
当時劇場で観たと思いますが、その後テレビでもう一回くらい観てそれ以来です。
観た回数少ない割には記憶に残ってる面白い映画でした。
久しぶりにアマプラで観たら、
話の入りの速さや展開の速さがこれぞ王道エンタメ!と感じて
あっという間に2時間鑑賞しました。
粗さやツッコミどころもあるんですが、
一昔前のこの手の映画は時間もほどよく
娯楽として優秀だなと思います。
といいつつ、26年前とは違う自分の感覚で見れば
「仕事のために顔を剥がすとか無茶振り過ぎる!」
「違法で上司通さない任務とか誰の権限なんだ?」
とつっこみながらの鑑賞でしたが、
けれどそんな事は置いておいて、
ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジが正義と悪をわかりやすく演じて、
しかも中身が入れ替わる(性格には顔がすりかわる)という
そのシナリオと演技と派手なアクションを楽しむのが正解です。
久しぶりに観ても面白かったのが、
ニコラス・ケイジは悪だと「おもしろサイコパス」なんですが
哀れな善の主人公になると本当に哀れさが際立ってること。
トラボルタは善だとまさに正義漢の主人公ですが
悪になるとやたらとセクシーさを放ってたのが
タイプの違う役者の感じが出てて面白かったです。
特に刑務所で自分の顔の捜査官が面会に来たときの
ショーンの絶望感が際立ってて、そこからの脱走劇が熱くて好きでした。
(刑務所の職員を撃っていくので複雑ですが)
それと、これは娯楽映画の補正かもですが、
キャスター・トロイも鬼畜な設定なようで
ショーンを撃った弾が少年マイケルにあたったのは
多少ショックなようだったり
ショーンの妻や年頃の娘にあからさまな暴力を働いてなかったり、
アクションや出てる死人はど派手だけれど
ファミリーでも見れる範囲の娯楽映画に仕上がってるのが
当時から観やすいなと感じてました。
そこが人にも勧めやすくて王道エンタメという感じがします。
ご都合っぽいですが、ラストもハッピーエンドで後味も良いです。