劇場公開日 1998年2月28日

「これぞハリウッド!」フェイス/オフ 77さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これぞハリウッド!

2011年10月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

実力派の主演スターに奇抜な発想、派手なアクション、豪快なお金のかけ方、アメリカンジョークに綺麗な伏線回収、そして家族愛と
ハリウッドの醍醐味を余すことなく詰め込み、それでいて唯一無二の鉄板作品。
ジョンウーのお約束演出がまたよく効いています。

観たいな〜と思っていたところにちょうどテレビでやっててくれてラッキーだったのですが
無料なので贅沢言ってはいけないんですがやっぱり映画はワンシーンでもカットしたらいけませんねwこういう伏線が重要なのは特に。
EDもぶつ切りなので余韻もくそもない!w

後日しっかり見直したらなんでそこカットしたのってところがすごく良くて、最後のシーンがぼろぼろに泣けました。

人は見た目が9割というほど見た目や声という外的要因は大きいもの。
生き方が姿勢や顔に表れるので単純に容姿という話ではないんですが、
指名手配だって免許証だって写真なしでは話になりませんもんね。
普段いかに物事を見た目で識別しているか。

人だけでなく食べ物なんかも味覚や嗅覚より視覚を過信している気がします。
例えば見たことあるような「お肉」になれば食欲は湧いて言われるまでわからないくせに、それが蛙だと分かった途端気持ち悪くなって食欲がなくなるような。(食べたことないから予想なのですがw)
美味しいことが本質なはずのにイメージで左右されてしまう。

愛する人が大切な人を殺した憎い人の顔になってしまった時に前と同じように愛せるものなのか、
私も奥さんのように自分は何と一緒にいるのかって葛藤するだろうなと思って観ていました。

「1人」の定義は基本的に1本体、1心臓だと思いますが本当は1魂なんですよね。
人の魂を見れる人になりたいです。

と言った側から欲を言うなら配役は逆の方がラストシーンがしっくりきたよねとも思ってしまいますw
どうしてもカップルの組み合わせに違和感を感じる。

「敵を演じてます感」を演じなきゃいけないからあえての配役なのは重々承知の上で
実力派の2人ならきっと見事に演じてれると思うので是非逆バージョンでお願いしてもらいたかったです。
そしたらまた逆の方が〜って思うのかもしれませんがw

2人の豹変ぶりがさすがでした。
特に2人とも悪役の時の気持ち悪い演技が最高w
ハリウッドスターに結構な自虐をさせる台本も良かったですw

映画らしい映画で最後まで楽しめました。

77