フィールド・オブ・ドリームスのレビュー・感想・評価
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不思議な映画
今観ると不思議な映画だな。
謎の声に導かれ、畑を潰して球場を作る。
球場を作ると親から聞いてたかつての名選手が
集まってくる。
主人公家族は、その名選手たちが野球をしているのを
日がな一日観てるわけだ。
そりゃ仲間は心配して、早く売れというだろう。
と思って見てしまう私は汚れてしまったのかな…
主人公が36歳でそれをやってしまうのも若すぎやしないか?もうちょっと働いてからでも?
と心配してしまった。
亡くなってしまった親父への、
生きてるうちにやっておきたかった後悔は
とても分かるのだけど、
物語の作りとして、頭に聞こえてくる声に導かれ
球場を作るって話は結構大胆だなと感じました。
先日亡くなってしまったレイリオッタの
大物感があってとっつきにくいけど優しい男が
とても印象に残りました。
野球のファンタジーもの。不思議な雰囲気の映画です。 様々な人々の想...
それを
終始幸せがあふれる名作
【”人生に後悔を残さない事、夢を信じる事の大切さを、時を超越して、ファンタジックに詩情豊かに描いた作品。野球愛、人間愛に溢れた脚本の素晴らしさとラストシーンは忘れ難い作品でもある。】
ー 野球好きの少年時代を過ごした男の夢の一つは、幼き息子とキャッチボールをする事ではないかと、勝手に思っている。-
<Caution !内容に触れています。>
■”造れば彼がやってくる”と言う不思議な声を聞いた、レイ・キンセラ(ケヴィン・コスナー)は、自らのトウモロコシ畑の一角を潰し野球場を作る。
レイ・キンセラは、17歳の時にマイナーリーグに入団するも、夢叶わなかった父、ジョンと決別していた。
そして、ジョンは”シューレス”ジョー・ジャクソンが好きだった。
◆感想
・今作は何度観ても良い。
過去に後悔を抱える、レイ・キンセラを始め、八百長事件を起こし大スターの地位から野球界を永久追放になってしまった”シューレス”ジョー・ジャクソンや、メジャーリーガーになる夢が叶わなかったDr.アーチ―グラハム、時代に絶望し、筆を追っていた作家のテレンスマン(原作では、サリンジャー)等が、レイ・キンセラが天の声、
”造れば彼がやってくる”
”彼の痛みを癒せ”
”最後までやれ”
に導かれ、お金が無いのに野球場を作り、テレンスマンを探し出し、アーチ―グラハムを探し出し(タイムスリップも・・)、彼らの夢を叶えるストーリー展開の素晴らしさであろう。
・”シューレス”ジョー・ジャクソンの”野球は最高だな・・”と言う言葉と共に野球の素晴らしさを語る言葉の数々や、Dr.アーチ―グラハムからアイオワに行くことを断られたレイ・キンセラとテレンスマンがアイオワの球場に向かう際に、青年をヒッチ・ハイクで乗せるシーン。彼はアーチ―グラハムと名乗るシーン。脚本、巧いなあ・・。
そして、”シューレス”ジョー・ジャクソンが”連れて来た”往年の名野球選手たちがレイ・キンセラが作った野球場で、楽しそうに試合をするシーン。
彼らは野球場を取り囲むトウモロコシ畑から現れ、試合が終わると、畑に消えていく・・。
・レイ・キンセラの娘カレンが観客席から落ちた時、若きアーチ―グラハムが球場の結界を越え、老いたDr.アーチ―グラハムの姿になり、カレンの具合を見るシーン。そして、満足げに去って行く姿。
・一番、心に響くのは球場に現れた、ユニフォーム姿の若き父、ジョンが、レイ・キンセラと妻のアニーとカレンに出会うシーンである。
レイ・キンセラは、嬉しそうに家族を若き父に紹介し、握手をする。
そして、父は言う。
”ここは、天国か?””アイオワだよ・・”
”シューレス”ジョー・ジャクソンが最初に現れた時も、同じセリフを口にしている・・。
<今作は、人生に後悔を残さない事、夢を信じる事の大切さを、時を超越して、ファンタジックに詩情豊かに描いた作品である。
ラストシーンも忘れ難いし、様々な事を若き日に感じ、学んだ作品でもある。>
まだ間に合うよ…と優しく後押ししてくれる
野球を題材に家族の絆や色々な人の”夢”を描いた作品。今からでも夢を追いかけたり後悔したくないなら間に合うよ…と優しく後押しをしてくれるような映画だなとおもった。
大きな事や夢を成し遂げたことがない主人公を通し、”謎のお告げ”から農場に野球場を作り、その後進んでいくストーリーはファンタジー要素が多くあり最初は少し戸惑ったが、ファンタジーだからこそ描ける往年の選手の登場や夢半ばで諦めた人の夢を叶えるシーンはグッとくるところもあった。
そして見返りや損得的に考えずにお告げだけで野球場作り、動き出す主人公の行動力や家族の支えがすごい。その行動力もあるのか全体的に唐突且つとんとん拍子に進むシーンが少しもったいない印象。
ラストの「天国は夢の叶う場所さ」というセリフを聞き、「じゃあここは天国かも…」と返すシーンやキャッチボールのシーンはジーンときた。
スポーツ少年だった童心、掘り起こしてみる?
大人を童心に返らせてくれる作品。子供の頃にスポーツ(特に野球)に夢中にだった人にはおすすめ。
残念ながら、若い世代(30以下)や何かに夢中になった子供時代を過ごしてない人は、おもしろさは分からなさそう。私もその一人。
主人公は妻と幼い娘がいる30代半ばの男性。ある日、当然聞こえた謎の司令。それに従って、農場の一部を野球場に変えてしまい、その結果家族は窮地に追い込まれてしまう。
女性なら妻目線で、主人公に嫌悪感を抱きそうなのに、不思議と全くそうならないのが魅力が!
観客も童心に返って不思議な声からの指示に従い続けてたらどうなるのかワクワク!
ただ、指令の二人を連れてくる必要性はあまり感じられず…。私の読解力不足かも。
現実では叶えられない夢を叶えるストーリーは、夢があって素敵!
球場に集まるスターの日本版が見れたら大興奮だろうな、なんて。ちょっと想像してワクワクしました。
ふむふむ、
心の声に耳を傾け、辿り着いた所には
シアター オブ ドリームス
父とのキャッチボール。幼い私、上手くキャッチできません。父も父で、そんな私に合わせたボールを投げることができない。結果、完全にボールへの興味を失いました。
物理的に感謝すれども、人として尊敬できなかった父。ただね、この歳になると分かることもあるようです。
かつてファンタジーにしか見えなかった本作。私の知人が、何故に本作で涙したのか、今なら分かる気がします。家族へのわだかまりと、渇望する想いは、時を越え、海を越えて繋がっているようです。それを分からせてくれる映画とは、有難いものです。
愛情表現が下手な人って、どこまでも下手なんですよね。ただ、それを受け入れない、私も私ですね。今でもボールに無関心の私ですが、父が好きだった映画は、どうやら私に受け継がれているようです。未だに、父とキャッチボールする気はありませんが、映画なら、一緒に観れるかな。
父と分かり合おうとしなかった私を、この映画は許してくれるかしら。ホームシアター造ったら、父は化けて来るかしら。
私の夢は、私をどこに運ぶのだろう。
全ての親たちに捧げる
むしろホラーなのでは
奥さんと娘さんが素敵!
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