フィールド・オブ・ドリームスのレビュー・感想・評価
全84件中、1~20件目を表示
合理的に生きるばかりが良い人生じゃない
メジャーリーグで、この映画の舞台になったトウモロコシ畑で公式試合をやっているを観て、久しぶりに映画の方も観た。改めて素晴らしい作品だと思った。
何が素晴らしいと思ったか。主人公のやっていることは、ひとつも合理的なじゃないところだ。トウモロコシ畑をつぶして野球場を作るなんてあまりにも無駄すぎる。損得勘定で考えたら100%アホなのだが、それが良い。何でも数字で可視化される時代になってしまったので、我々は無駄なく生きることができるが、代わりになんでもかんでも損得勘定で考える人間が増えてしまった。某メンタリストとかその究極だ。
無駄に力を費やすことは何もわるいことじゃない。実際のところ、世の中はすべて計算できるわけではない。現実にこの舞台でメジャーの試合をするという新しい風習が生まれもする。無駄から文化が花開くことがあるのだ。
ケビン・コスナー巡り第一弾
たまに、ケビン・コスナー巡りをしております。
彼ほど、二枚目ながら口達者で楽天的に演じるハリウッド俳優はいないと思う。時折見せる、真剣な表情がまたカッコいい。吹替はもちろん津嘉山正種さんで。
本作は第62回アカデミー賞の作品賞、脚色賞、作曲賞にノミネート。
謎の声に導かれて野球場を作った農夫の不思議な物語。
父親といえばベースボール、それに反発した主人公レイの気持ちを理解できる人も多いと思う。そして、その後悔も。本作は父親が亡くなっても、まだ和解できるチャンスがあるということを教えてくれる。父親に対するケビン・コスナーの演技がまた絶妙、少しの反抗心と敬愛と畏怖と後悔が混じった。遅かれ早かれ、みなベースボールの音や匂や一体感に引き寄せられるのものかも知れない。
心を射抜く作品
日本人にも突き刺さる感動を持った作品
日本での公開当時もこの話題が席巻したのを憶えている。
「If you build it,he will come」
レイに聞こえてきた謎の言葉
さて、
この物語は奇跡の物語として描かれているものの、謎の声の主は、レイ自身だったのではないかなと、今になって思うことがある。
誰にでもある心の声
その真の声こそ本心であり、同時にそれこそが神が求めていること。
これは「ドッグマン」でリュックベッソン監督が示した真理
何を作ればいいのかわからなかったレイだったが、やがてそれが野球場だと気づく。
妻を何とか説得し、近所からは頭がおかしくなったと言われながらも、彼は憑りつかれたように野球場を作った。
やがて、トウモロコシ畑の中から在りし日のベースボールプレーヤーたちが現れ、野球を始める。
このことが近所でも噂になってもう一度プレーしたかった彼らの夢を叶えていく。
レイがそうであったように、往年のベースボールスターたちにも心残りがあった。
彼らの夢を叶える場所
しかし、手製の観戦スタンドから落下した子供
この場所で野球ができる条件
引退後に医者になったアーチ-
彼は、現役時代にたった1イニングだけしかできなかった野球をこの場所で存分に楽しみ、子供のためにフェアフィールドの外へと出る。
一瞬で老人の医者となった彼は、子供の診察をした。
ブラックソックス事件で追放された選手たち
彼ら一人一人を思い出すように懐かしく野球を見るレイたち
しかし、
マスクをかぶっているキャッチャーが誰なのかわからない。
誰に尋ねても首をかしげる。
そうしてレイはそれが父ではないのかということに気づく。
息子に野球選手になって欲しかった父
しかしレイはそれを拒否して家を出た。
やがて父が死に、葬式の時にようやく帰ってきた。
父に対する想いは、レイの中でずっとくすぶり続けていた。
それに対する「声」
そのキャッチャーに、「キャッチボールしませんか?」と切り出すレイ
父は、もちろん自分ができなかった野球選手として野球をする夢を叶え、息子に声をかけてもらえたことでようやく息子と向き合う決心をしたのかもしれない。
父とするキャッチボール
父とキャッチボールした思い出
このシーンが特に胸に突き刺さる。
この奇跡によって長年のわだかまりが解けたレイだったと物語は紡いでいるが、現実に同じように誰かを赦すことができたとき、このような奇跡に近い形で世界が変わるように思う。
物語は赦すまでの過程を描いているが、おそらく赦すための過程などなくてもいい。
それは「いま」できることだからだ。
この「過程」がエンドレスにあることが、多くの人が持つ「悩み」の根源かもしれない。
「声」はいつでもある。
「声」は声としてではなく、映像として現れることもある。
それと自分の「真の願い」に気づくこと。
自分の本心に向き合うことは、時にレイのように傍から見れば狂ったかのようであるかもしれない。
でも、
もしそれができれば、人生は劇的に変わるかもしれない。
父を想う
正直、最後の場面にある親子のキャッチボールには泣いてしまう。
ストーリー的な演出云々ではないのだ、それはまさに自分の昔の思い出からなのだ。
とうに鬼籍に入った父を思い、幼少の頃のキャッチボールを思い、あの時、声をかけてくれた庭を思い、ひたすら涙を流すしかない。
このストーリーと同じように、父は息子にかけたのだと想う。
昔、やり尽くせなかったことの思いを。そして、息子は、それがあまりにも漠然としていようとも、その父の期待に応えようとしていたのだと想う。
しかし、それが、できたのか、できなかったのか。
どんなに暴投しても、どんなにワンバンしても、そしてそれが顔にあたっても、僕に返球してくれて父を想う。
今から思えば、そこがDreamだ!
もう一度
キャッチボールがしたい・・・・・・・・
最高傑作・それを造れば彼はやって来る❗
張本兄弟に来てほしい
ちょっと私には魅力が分からなかった
たぶん、自分が昔野球をやってたとか、自分の子どもが野球をやっているとか、野球を見るのがすきとか、球場に何かしらの思い入れがある人が見れば物凄くエモい作品なのではと思う。。。
あとはたぶん公開されたときの時代背景的にも、野球界の汚い部分とかが取り沙汰されたり黄金期とはいえない時代になったあとだから(なにも調べてないのでただの予想)、「今はなきプレイヤーたちが、なんのしがらみもなく草野球をする」という画に、希望を抱かせてくれる作品だったのだと思う。。。
名作としてよく名前は知っていたので、勝手に『お涙頂戴物』だと思ってたけど、淡々と話が流れて父と子が最後再会をする渋い物語でそこはよかった。
野球とか球場とか、ほんとに興味がないので私には向かなかった…
初めてこの映画見たのは10代だったかな。 今は40代なので、当然感...
まるで記念碑
If you build it , he will come・・・
"それを作れば彼がやって来る" 不思議な声を聞いたアイオワ州の農夫レイは、トウモロコシ畑を野球場に作り変える。すると往年のメジャーリーガー、ジョー・ジャクソンとその仲間たちが現れ、野球を楽しむようになる。その後、第二、第三の声を聞き、実行していくレイはやがて知る。声の主が誰だったのか?"それを作れば彼がやって来る" の"彼"とは一体誰だったのかを・・・信じる事の素晴らしさと夢見る事の素晴らしさを、野球を通して描いた名作で、ホントに大、大、大好きな映画です‼️ "彼"に邂逅した時のケビン・コスナーのセリフ "Oh,my god・・・That's my father・・・" もう涙が止まりません‼️父と子のキャッチボール、照明を付けてあげるエイミー・マディガンの奥さん、どこまでも続く車のライトの列、感動的なジェームズ・ホーナーの音楽、”すべての両親に捧ぐ " という字幕まで、何も言う事ありません、完璧‼️
キャッチボールって良いもんだね
子供の頃を思い出しました
最後のキャッチボールで泣けた
不思議な映画
今観ると不思議な映画だな。
謎の声に導かれ、畑を潰して球場を作る。
球場を作ると親から聞いてたかつての名選手が
集まってくる。
主人公家族は、その名選手たちが野球をしているのを
日がな一日観てるわけだ。
そりゃ仲間は心配して、早く売れというだろう。
と思って見てしまう私は汚れてしまったのかな…
主人公が36歳でそれをやってしまうのも若すぎやしないか?もうちょっと働いてからでも?
と心配してしまった。
亡くなってしまった親父への、
生きてるうちにやっておきたかった後悔は
とても分かるのだけど、
物語の作りとして、頭に聞こえてくる声に導かれ
球場を作るって話は結構大胆だなと感じました。
先日亡くなってしまったレイリオッタの
大物感があってとっつきにくいけど優しい男が
とても印象に残りました。
全84件中、1~20件目を表示