フィールド・オブ・ドリームスのレビュー・感想・評価
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合理的に生きるばかりが良い人生じゃない
メジャーリーグで、この映画の舞台になったトウモロコシ畑で公式試合をやっているを観て、久しぶりに映画の方も観た。改めて素晴らしい作品だと思った。
何が素晴らしいと思ったか。主人公のやっていることは、ひとつも合理的なじゃないところだ。トウモロコシ畑をつぶして野球場を作るなんてあまりにも無駄すぎる。損得勘定で考えたら100%アホなのだが、それが良い。何でも数字で可視化される時代になってしまったので、我々は無駄なく生きることができるが、代わりになんでもかんでも損得勘定で考える人間が増えてしまった。某メンタリストとかその究極だ。
無駄に力を費やすことは何もわるいことじゃない。実際のところ、世の中はすべて計算できるわけではない。現実にこの舞台でメジャーの試合をするという新しい風習が生まれもする。無駄から文化が花開くことがあるのだ。
神から選ばれた使命感で行動するヒトが、ポジティブに描かれていたのだが
1990年製作/107分/G/アメリカ、原題または英題:Field of dreams、配給:東宝東和、
劇場公開日:1990年3月3日
米国はピューリタンが作った国であったことを、再認識させられた印象。家族愛や野球愛がベースにあって古き良き米国映画の路線上であるが、神らしきものの声がリアルに主人公に聞こえてくるという設定は、かなり自分的には強い違和感を覚えてしまった。
主人公にケビン・コスナーを据えたのは、誠実な感じが上手く表現され適役とは思えた。ただエイミー・マディガン演ずる妻が夫のやろうとしていることに結局OKとすることに、ウソ!こんな奥さんいないだろうとは思ってしまった。
主人公が憧れていたジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)は中堅でレギュラー定着初年(1911年)に打率408、安打数233を達成(イチロー前の新人最多安打)し、その後シカゴ・ホワイトソックスで活躍した選手。アーチボルド・グレアムバート(バート・ランカスター)は1905年ニューヨーク・ジャイアンツで1回だけライトの守備につき、1908に開業とか。
自分も日本のプロ野球は結構真剣に見ていたが、あそこまで昔の選手には思い入れはなく、本映画の野球への強い思いには、正直ついて行けない部分があった。
主人公は神に選ばれたという感じで、自分的には違和感があったが、米国社会の根底に有ると思われる感性を感じた。多分トランプが銃撃から逃れられた際に感じた使命感が、本映画で描かれていた気がした。
監督フィル・アルデン・ロビンソン、製作ローレンス・ゴードン 、チャールズ・ゴードン、
製作総指揮ブライアン・フランキッシュ、原作W・P・キンセラ、脚本フィル・アルデン・ロビンソン、撮影ジョン・リンドレー、美術デニス・ガスナー、音楽ジェームズ・ホーナー。
出演
レイ・キンセラケビン・コスナー、アニー・キンセラエイミー・マディガン、テレンス・マンジェームズ・アール・ジョーンズ、“シューレス”・ジョー・ジャクソンレイ・リオッタ、
アーチボルド・グレアムバート・ランカスター、カリン・キンセラギャビー・ホフマン。
名作と呼ばれる意味が良くわかりました。
大谷さんを始めとしてたくさんの日本人プレーヤーが活躍する今のMLB。彼らの一挙手一投足に日々力をわけてもらっている今日この頃。
こちらも必ず観るリストに入れながら未鑑賞だった作品です。
「Primeでの配信は4日以内に終了」のお知らせに促され慌てて観ました。
ケビン・コスナーの出演作を久々に観ましたが、特にこの頃の彼は本当にカッコいい!!あとカリンが可愛い!!
「親父は年に負けた。僕はそうなるのが怖い。」
レイのセリフですが、私も父親を見て若い時同じように思っていました。ただ父が亡くなってから父の同僚の方の話を聞き、私に見えていたのは家庭での優しい父親である片面だけであったことに気付かされました。
「人生の節目となる瞬間は自分ではそれとわからない。“また機会があるさ”と思ったが実際はそれが最初で最後だった。」
Dr.グラハムのセリフです。父と同じように大人になって社会人となり家庭を持つ私にとって、この言葉が今すごく身に沁みています。
キャッチボールのシーン、もう何十年も前、私が小学生の時のことなのにその映像まで鮮明に思い出し涙が止まらなくなりました。
後悔先に立たず。
観終わった後、ここに来て劇場公開日3月3日、年こそ違いますがまさに父親の命日と同じでした。1990年なら父も健在で私も若かったので、本作を少しでも早く観ていたら父親への接し方が違っていたかも知れない。再びキャッチボールができていたかも知れない。
近いうちお墓参りに行ってこのことを話しながら謝ろうと思います。
心のふるさと
父親とキャッチボールした思い出が無かった。
ケビン・コスナー巡り第一弾
たまに、ケビン・コスナー巡りをしております。
彼ほど、二枚目ながら口達者で楽天的に演じるハリウッド俳優はいないと思う。時折見せる、真剣な表情がまたカッコいい。吹替はもちろん津嘉山正種さんで。
本作は第62回アカデミー賞の作品賞、脚色賞、作曲賞にノミネート。
謎の声に導かれて野球場を作った農夫の不思議な物語。
父親といえばベースボール、それに反発した主人公レイの気持ちを理解できる人も多いと思う。そして、その後悔も。本作は父親が亡くなっても、まだ和解できるチャンスがあるということを教えてくれる。父親に対するケビン・コスナーの演技がまた絶妙、少しの反抗心と敬愛と畏怖と後悔が混じった。遅かれ早かれ、みなベースボールの音や匂や一体感に引き寄せられるのものかも知れない。
心を射抜く作品
日本人にも突き刺さる感動を持った作品
日本での公開当時もこの話題が席巻したのを憶えている。
「If you build it,he will come」
レイに聞こえてきた謎の言葉
さて、
この物語は奇跡の物語として描かれているものの、謎の声の主は、レイ自身だったのではないかなと、今になって思うことがある。
誰にでもある心の声
その真の声こそ本心であり、同時にそれこそが神が求めていること。
これは「ドッグマン」でリュックベッソン監督が示した真理
何を作ればいいのかわからなかったレイだったが、やがてそれが野球場だと気づく。
妻を何とか説得し、近所からは頭がおかしくなったと言われながらも、彼は憑りつかれたように野球場を作った。
やがて、トウモロコシ畑の中から在りし日のベースボールプレーヤーたちが現れ、野球を始める。
このことが近所でも噂になってもう一度プレーしたかった彼らの夢を叶えていく。
レイがそうであったように、往年のベースボールスターたちにも心残りがあった。
彼らの夢を叶える場所
しかし、手製の観戦スタンドから落下した子供
この場所で野球ができる条件
引退後に医者になったアーチ-
彼は、現役時代にたった1イニングだけしかできなかった野球をこの場所で存分に楽しみ、子供のためにフェアフィールドの外へと出る。
一瞬で老人の医者となった彼は、子供の診察をした。
ブラックソックス事件で追放された選手たち
彼ら一人一人を思い出すように懐かしく野球を見るレイたち
しかし、
マスクをかぶっているキャッチャーが誰なのかわからない。
誰に尋ねても首をかしげる。
そうしてレイはそれが父ではないのかということに気づく。
息子に野球選手になって欲しかった父
しかしレイはそれを拒否して家を出た。
やがて父が死に、葬式の時にようやく帰ってきた。
父に対する想いは、レイの中でずっとくすぶり続けていた。
それに対する「声」
そのキャッチャーに、「キャッチボールしませんか?」と切り出すレイ
父は、もちろん自分ができなかった野球選手として野球をする夢を叶え、息子に声をかけてもらえたことでようやく息子と向き合う決心をしたのかもしれない。
父とするキャッチボール
父とキャッチボールした思い出
このシーンが特に胸に突き刺さる。
この奇跡によって長年のわだかまりが解けたレイだったと物語は紡いでいるが、現実に同じように誰かを赦すことができたとき、このような奇跡に近い形で世界が変わるように思う。
物語は赦すまでの過程を描いているが、おそらく赦すための過程などなくてもいい。
それは「いま」できることだからだ。
この「過程」がエンドレスにあることが、多くの人が持つ「悩み」の根源かもしれない。
「声」はいつでもある。
「声」は声としてではなく、映像として現れることもある。
それと自分の「真の願い」に気づくこと。
自分の本心に向き合うことは、時にレイのように傍から見れば狂ったかのようであるかもしれない。
でも、
もしそれができれば、人生は劇的に変わるかもしれない。
父を想う
正直、最後の場面にある親子のキャッチボールには泣いてしまう。
ストーリー的な演出云々ではないのだ、それはまさに自分の昔の思い出からなのだ。
とうに鬼籍に入った父を思い、幼少の頃のキャッチボールを思い、あの時、声をかけてくれた庭を思い、ひたすら涙を流すしかない。
このストーリーと同じように、父は息子にかけたのだと想う。
昔、やり尽くせなかったことの思いを。そして、息子は、それがあまりにも漠然としていようとも、その父の期待に応えようとしていたのだと想う。
しかし、それが、できたのか、できなかったのか。
どんなに暴投しても、どんなにワンバンしても、そしてそれが顔にあたっても、僕に返球してくれて父を想う。
今から思えば、そこがDreamだ!
もう一度
キャッチボールがしたい・・・・・・・・
実話かと思ってた
今作の舞台のトウモロコシ畑でMLBの試合をする時があるからか、ずっと実話だと思っていた。
めちゃくちゃファンタジーだった。
野球選手は実在する選手の名前を使っているらしい。
If you build it, he will come.
これがずっと伏線となっている。
最後泣けた。親子の物語だった。
球場以外の場所には足を踏み入れられない。なぜなら現実に戻ってしまうから。野球選手の夢を捨てて医者になった人が、子供を助けるためにこっちの世界に足を踏み入れるところも良かった。
ラストお父さんとキャッチボールしているのが良かった。離れていてもできるもんね、、
最高傑作・それを造れば彼はやって来る❗
張本兄弟に来てほしい
ちょっと私には魅力が分からなかった
たぶん、自分が昔野球をやってたとか、自分の子どもが野球をやっているとか、野球を見るのがすきとか、球場に何かしらの思い入れがある人が見れば物凄くエモい作品なのではと思う。。。
あとはたぶん公開されたときの時代背景的にも、野球界の汚い部分とかが取り沙汰されたり黄金期とはいえない時代になったあとだから(なにも調べてないのでただの予想)、「今はなきプレイヤーたちが、なんのしがらみもなく草野球をする」という画に、希望を抱かせてくれる作品だったのだと思う。。。
名作としてよく名前は知っていたので、勝手に『お涙頂戴物』だと思ってたけど、淡々と話が流れて父と子が最後再会をする渋い物語でそこはよかった。
野球とか球場とか、ほんとに興味がないので私には向かなかった…
思い出すだけで感動が蘇る名作
年に一度は観たくなる名作です。
アイオワ州の、広大なトウモロコシ畑を営む男(ケビン・コスナー)が、ある日聴こえてきた不思議な声をきっかけに、家族を巻き込んで生活を一変させる夢のあるストーリーです。
自分がもし奥さんの立場だったらどうするだろう、など想像しながら観るのもまた面白いです。
その後、ボストンで暮らす始終不機嫌な男(ジェームズ・アール・ジョーンズ)とのやり取りもとても面白く、主人公がこの頑固ジジイをどう説得するか、目が離せずハラハラします(笑)
主人公の奔走と並行して、地域の有害図書の問題の言い争いのシーンでは主人公の奥さん(エイミー・マディガン)の不屈の女の姿がカッコ良くて眩しいです✨
クライマックスの奇跡、不思議なラストシーンからの誰もが想像するであろう幸せな未来をイメージするとまた感動してしまいます(笑)
子供から大人まで、野球に興味がなくても絶対に楽しめる名作です!是非ご覧下さい!
悔しくも先日この世を去ったレイ・リオッタも“シューレス”・ジョーとしてこの作品に出演しています。一見怖く見え、実は愚直な野球男の姿を見事に演じています。こちらも併せてご覧ください👀
初めてこの映画見たのは10代だったかな。 今は40代なので、当然感...
まるで記念碑
If you build it , he will come・・・
"それを作れば彼がやって来る" 不思議な声を聞いたアイオワ州の農夫レイは、トウモロコシ畑を野球場に作り変える。すると往年のメジャーリーガー、ジョー・ジャクソンとその仲間たちが現れ、野球を楽しむようになる。その後、第二、第三の声を聞き、実行していくレイはやがて知る。声の主が誰だったのか?"それを作れば彼がやって来る" の"彼"とは一体誰だったのかを・・・信じる事の素晴らしさと夢見る事の素晴らしさを、野球を通して描いた名作で、ホントに大、大、大好きな映画です‼️ "彼"に邂逅した時のケビン・コスナーのセリフ "Oh,my god・・・That's my father・・・" もう涙が止まりません‼️父と子のキャッチボール、照明を付けてあげるエイミー・マディガンの奥さん、どこまでも続く車のライトの列、感動的なジェームズ・ホーナーの音楽、”すべての両親に捧ぐ " という字幕まで、何も言う事ありません、完璧‼️
映画のメッセージがわかりにくい
鑑賞後の気持ち
親に感謝や謝罪を伝えられないまま一生の別れになってしまった人はたくさんいると思う。そんな多くの人が持つ後悔を、主人公は解決できた映画だと思った。
鑑賞後の心の変化
親には日頃から感謝と謝罪をしようと思った
鑑賞後の行動の変化
親に感謝を伝える
好きなシーン
キャッチボールのシーン
ウインクするシーン
嫌いなシーン
なし
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